この記事では5ちゃんねるを利用している方の年齢層や男女比についてまとめています。
過去に調査されたデータなどをもとに現在の5ちゃんねるユーザー(いわゆる「ねらー」)の年齢層や男女比を考察すると色々なことが分かってきますので、ぜひ最後までご覧になっていってください。
また、最近は「5ちゃんねるのユーザーも高齢化が進んでいる」といった話題がたまにネット上で見かけられますが、その真偽についても触れています。
ヒマつぶしに5ちゃんねるの閲覧や書き込みに興じている方は多いと思いますが、画面の向こう側にいる相手がどれくらいの年齢層なのか?というのもちょっと気になる部分ですよね。
そんな疑問に対して過去のデータを参考にしながら様々な結果を考察していくのが本記事の主旨となっています。
5ちゃんねるをよく利用する方にとっては面白いデータだと思いますので、ぜひご覧になっていってください。
5ちゃんねらーの年齢層や男女比について過去のデータをまとめてみた
それではさっそく5ちゃんねらーたちの年齢層や男女比を説明していきたいと思います。
とは言っても、5ちゃんねるは個人情報の登録が不要で使えるサイトです。
そのため、普通に調べても相手の年齢層や性別が分かりません。
そこで、ここでは過去に大手の調査会社などがおこなった2ちゃんねるの利用者調査データからその年齢層を探っていきたいと思います。
ちなみに5ちゃんねるというのは旧2ちゃんねるから名称が変更されたものです。
元々、西村博之氏を創設者とするのが2ちゃんねる(2ch.net)であり、その後サーバー会社とのいざこざがあって、新しい管理人ジム・ワトキンス氏が「5ちゃんねる(5ch.net)」という名称でサイトを継続させています。
こうした経緯も利用者数の推移や年齢層の変化に影響を与えているようですので、ぜひ覚えておいてください。
5ちゃんねらーの年齢層の推移
まずは5ちゃんねるを利用するねらーたちの年齢層の推移から見ていきましょう。
こちらは複数の調査会社などが調べた当時の2ちゃんねるの利用者データを基にしています。
- 10代~20.0%
- 20代~15.0%
- 30代~30.7%
- 40代~21.9%
- 50代以上~12.5%
上記は「日本広告主協会Web広告研究会」が2005年の11月に発表した、当時の2ちゃんねる利用者の年齢層データです。
これまでにおこなわれてきた旧2ちゃんねるの年齢層調査データの中では、もっとも古いデータとされています。
2005年と言いますと旧2ちゃんねるが全盛期の頃ですが、ご覧のように一番割合が多いのは「30代」です。
この頃から現在までの期間を考えるとおよそ15年が経過していますので、当時のねらーたちの多くは40代~50代になっていることが分かります。
また、2005年ごろだと10代~20代のユーザーが多かったところも特徴的な部分です。
当時はまだ今よりもSNSが発展していなかったこともあり、匿名性の高い2ちゃんねるは10代~20代にとっても都合のいい遊び場だったことが伺えます。
次に2008年ごろの年齢層を見ていきましょう。
- 10代~16%
- 20代~11%
- 30代~28%
- 40代~29%
- 50代以上~16%
ご覧のように3年ほど経つと2ちゃんねる利用者の年齢層も少しアップしていることが分かります。
2005年のときは30代が30.7%でトップでしたが、2008年になると40代の29%が一番多い割合を占めるようになりました。
次いで多いのは30代の28%となっていますので、3年経って30代のユーザーが40代へと年を重ねたといった印象があります。
また、2008年になると段々フェイスブックやツイッターなどのSNSが若者に浸透してきたせいか、旧2ちゃんねるの10代~20代ユーザーが減少してきています。
そして、代わりに50代の利用者が数%アップしているというのも特徴的な点と言えるでしょう。
なお、こちらの集計データはインターネット利用動向調査会社の「ネットレイティングス(現・ニールセンデジタル株式会社)」が公表したものです。
調査する会社ごとにデータの収集方法も変わってくるのでパーセンテージも若干の誤差があるかと思いますが、概ね当時の2ちゃんねるユーザーの年齢層は上記に近いものがあったと言えそうです。
次は2009年にグーグルが提供する「グーグル・アド・プランナー」というサービスによって分かった2ちゃんねるの年齢層について見ていきます。
- 0~17歳:14%
- 18~24歳:不明(15%と推測される)
- 25~34歳:17%
- 35~44歳:34%
- 45~54歳:17%
こちらは少し年齢層の区切りが前参考例2つと異なります。
18歳~24歳のデータに関してはニュースに掲載されていなかったのですが、ほかの年齢層のパーセンテージから算出すると15%あたりになるようです。
この結果から見ても、やはり2005年ごろから引き続き利用している40歳前後のユーザーがもっとも多い割合を占めていることが分かります。
ちなみに25歳から44歳までの割合を足すと51%ですので、半分以上のユーザーが20代後半から40代前半に収まるといった結果になっています。
次はこうした過去のデータを踏まえながら、現在の5ちゃんねらーの年齢層について考察をしていきたいと思います。
現在の5ちゃんねらーの年齢層は?
2010年代に入ると旧2ちゃんねるや現在の5ちゃんねるのスレッド上では、たびたび「ユーザーの高齢化」に関する話題が持ち上がるようになっています。
参考:https://hanabi.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1455272883/
こちらは2016年2月ごろに立てられていた過去スレですが、この中でも5ちゃんねらーの年齢層について色々な意見が飛び交っています。
ということで、実際のユーザーは5ちゃんねるの年齢層についてどう感じているのかが分かるレスをいくつかピックアップしてみました。
- 40~50が主流って。狼でもそこまでじゃないだろ。
- 本当の年齢なんて分かろうはずもないのに
- 昔から一日中荒らしているのが仕事しているはずないよな。明らかに荒らしは無職のジジイだろ
- 主な年齢層「狼40代」「ニュー速30代」「VIP20代」「なんJ10代20代」
- ハロプロのファン層の話じゃねえのか
- まとめサイトみてんだろ。専ブラ慣れてなきゃ2ちゃんねるなんて不便そのものだし
- 2ちゃんねるが分裂したのも影響あるんじゃないの?
レスの内容を見てみると「狼板(ハロプロ系の話題がメイン)は年寄り」「若者はまとめサイトを見ている」「2ちゃんねるが5ちゃんねるになったのも影響があるのでは」といった意見が挙がっているようです。
もちろん実際の年齢層を正確に知る術はないのですが、板によって常駐しているユーザーの年齢層が変わってくるといった特徴も感じ取れます。
こうしたレスを見ると「40代くらいのユーザーが多いのは確かなものの、今も新しく20代あたりのユーザーが入ってきている」といった感じもしますね。
ただ、やはり昔のような10代ユーザーというのは減少傾向にあり、理由としては使い勝手のいいSNSに流れていっていることが挙げられます。
もちろん、中には「SNSの付き合いが面倒で匿名性の高い5ちゃんねるを使っている」といった方もいるようですが、全体で考えるとおそらくマイノリティーと言えるでしょう。
5ちゃんねらーの男女比について
次は5ちゃんねらーの男女比についてご紹介していきます。
こちらのデータも先ほどご覧いただいた調査会社のデータを参考にしていますのでご了承ください。
- 男性:60%
- 女性:40%
(ネットレイティングスの調査)
- 男性:68%
- 女性:32%
(グーグル・アド・プランナーの調査)
ネット上を調べたところ、旧2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の男女比が分かるデータは上記2つしかありませんでした。
そのため、現在のところ5ちゃんねるを利用している人の男女比は正確に分かりませんが、おそらく男性の方がやや多いといった割合は変わらないかと思います。
ただ、利用者の男女比に関しては板ごとの性質によるところも大きいです。
たとえば「既婚女性板(通称・鬼女板)」の場合は原則として男性や独身者の書き込み・スレ立てが禁じられていますので、ルール通りに受け取るとスレ内には女性しかいません。
つまりこの板に限ってはレスの女性率が100%ということになります。(閲覧は男性でも可能)
しかし反対に女性アイドル系の板などであれば男性が多い傾向にありそうなので、こうした部分でも男女比は変わってくると言えるでしょう。
5ちゃんねらーの年齢層が「高齢化している」といわれる要因について
ここからは5ちゃんねらーの年齢層が一般的に「高齢化している」といわれることに関して、その要因を考察していきたいと思います。
ほかのSNSへ利用者が流れていった
ネット上ではたまに「若者の5ちゃんねる離れ(2ちゃんねる離れ)」といった言葉が見かけられますが、やはりその大きな要因のひとつは各種SNSの台頭だと思います。
かつては色々な人とネット上で繋がれるツールが2ちゃんねるやmixiなど、限られたものしかありませんでした。
しかし、現在はフェイスブックやツイッター、インスタグラムなどに代表されるSNSがたくさんあります。
また、若者で考えればTikTokやYouTubeといった動画配信サービスを使って他のユーザーと繋がることも多くなってきたと言えるでしょう。
こうしたSNSや動画配信サービスの働きもあり、アングラなネットコミュニティーである5ちゃんねるからは人が離れていっているのかもしれません。
ただ、それでもいまだに5ちゃんねるを利用している人間からすると、やはり「5ちゃんねるの匿名性」というのは魅力的に感じられます。
日頃の人付き合いから離れてネット上で自由に遊びたい方からすれば、まだまだ5ちゃんねるへの需要と期待は高いと思います。
若者の中にもSNS疲れから5ちゃんねるを始める人は少なくないように感じられますので、また数年後には以前のように20代のユーザーが増えているかもしれませんね。
2ちゃんねるから5ちゃんねるへの変化もひとつの要因
「5ちゃんねるに新規ユーザーが入ってこなくて高齢化が進んでいる」といった意見もありますが、これには旧2ちゃんねる時代からの分裂騒動も影響を与えていると考えられます。
冒頭でも伝えたように5ちゃんねるは旧2ちゃんねるからサービスを引き継ぎ、新しい管理人が運営をしている掲示板です。
しかし、世の中的にはこの5ちゃんねると旧2ちゃんねるの違いが分からない人もたくさんいます。
「2ちゃんねるに似ているけど5ちゃんねるってなに?」という方もいれば、現在の5ちゃんねるをそのまま昔の呼び方で「2ちゃんねる」と呼んでいる方もいるので、なかなか理解するのは難しいと思います。
こうした若干の分かりづらさも、新規のユーザーを獲得できないひとつの理由と言えそうですね。
まとめサイト閲覧者で考えると年齢層は若くなるのでは?
ここまで5ちゃんねらーの年齢層について過去のデータから考察してきましたが、まとめサイトの閲覧者や利用者の数で考えてみると若い年齢層も多くなると思います。
おそらく
- 「5ちゃんねるは見たことないけどまとめサイトはしょっちゅう見ている」
- 「お気に入りのまとめサイトを複数ブックマークしている」
といった10代~20代の方は多いのではないでしょうか。
そのため、5ちゃんねる自体を利用している人は30代~40代が多いものの、全体で考えると10代や20代にもファンがいて、まとめると幅広い年齢層が5ちゃんねるのお世話になっていると言えそうです。
まとめ
5ちゃんねらーたちの年齢層や男女比についてご紹介してきました。
5ちゃんねるは旧2ちゃんねる時代から変わらず匿名性の高さを特徴としていますので、正確な数字を導き出すことはできません。
ただ、過去のデータから考えるとやはり30代~40代のユーザーが多いといった印象を受けました。
これから先、また10代や20代のユーザーが5ちゃんねるに戻ってくるかは分かりませんが、まとめサイトの人気ぶりなどを見るとまだまだ5ちゃんねる需要は高いと言えるのではないでしょうか。