5chにはいろんな掲示板がありますが、その中でも古くからある「ラウンジ」って知ってますか?
ラウンジは2chがスタートしてから間もなく立ち上がった板で、掲示板の中でも歴史が古いものにも関わらず、結構、利用したことない人が多いんですよね。
今回は5chのラウンジとは、どういうものなのか?ラウンジの魅力をたっぷり解説していきますのでよろしくお願いいたします!
ラウンジVSVIPなんぞは2chの歴史の1つとも言えるじゃろう。
他の掲示板とは、かなり色が違い、特殊な掲示板というイメージのラウンジですが、ラウンジとはいったいどんなことを書くところなのか?わからない人も多いと思います。
ラウンジの歴史や2ch内での役割についても紹介していきましょう!
5chのラウンジって?
2ch時代から、最古の板として存在し続けるのが「ロビー」です。
雑談、実況などがメインとなっており、他の板のように特定のスレッドに縛られることがないため、どんな話題でもスレを立てられる、書きこめば誰かが反応してくれることで、古くから人気が高いのがロビーでした。
スタートからしばらくすると、ロビーではコテハンが幅をきかせ、新規の参入者には入りづらい状態となってしまい、書き込みも荒れることが多く、ロビーの住民は限られた人だけになってしまいました。
そこで、ロビーのように「なんでもあり」ではあるけれども、もっと大人向けで紳士的なものが欲しいと考えたひろゆき氏がロビーから独立させたのが「ラウンジ」です。
ロビーと同様に、話題についてはノージャンルで雑談でも実況でもなんでもありですが、書き込みの内容などにチェックが入り、閲覧者を不快にさせるような書き込みは即削除の措置が取られるなど、低年齢化して荒れているロビーとの差別化を図っています。
5chラウンジの目的は?
5chラウンジの目的は、誰でも気軽に書き込めること、そして紳士的な書き込みによって大人たちが自由に会話ができることです。
「ラウンジに板違いなし」と言われるほど、様々な話題に溢れており、ロビーに嫌悪感を抱く住民などの大量移住により、一時期は、2chの板の中でも上位に君臨していました。
5chラウンジの歴史
1999年12月にラウンジは誕生しています。2chの運営開始が1997年ですから、スタート後2年で開設されており、あらゆる板の中でも最古の板の1つとなります。
2000年には西鉄バスジャック事件などで、知名度が急激に上昇した2chにアクセスが集中し過ぎて、転送量の増加に耐えられなくなった板の多くが運営困難となり、2ch自体が閉鎖してしまうのではないか?という騒動がおきました。
結局、掲示板システムを改良し閉鎖は免れましたが、順調に増えて来たラウンジ住民がこの時期に離脱してしまうということもあり、一時的にラウンジの勢いが止まってしまいます。
コテハンの大量移住などにより、過疎化してしまったラウンジは、今までのような紳士的な書き込みから、ロビーのような粗暴な発言も目立つようになり、ロビーとの差別化ができないならば、ラウンジの意味はないのでは?という意見もでるようになりました。
2002年
一時的な過疎化の時期を乗り越えて、運営開始当初の姿を取り戻したラウンジには、新たな住民が生まれ、再度、ラウンジは勢いを増してきます。
住民が増えすぎたので、今ままで1つだったラウンジから派生した板が生まれたのもこの時期になります。
2002年~
ラウンジは、実況や雑談など何でもありの板でしたが、その後「実況板」などがラウンジから独立し、今では2chのトップスレッドとして君臨しています。
ラウンジとラウンジclassicはどこが違う?
現在、5chのラウンジは2つに分かれています。
2002年サーバーの負荷を防ぐために、ラウンジから派生して作られたのが「ラウンジクラシック」になります。
ラウンジとラウンジクラシックは特に違いがあるわけではなく、どちらも話題に縛られない自由な板として位置づけられています。
これが最近のラウンジクラシックのスレの勢いランキングですが、芸能ネタから雑談まで様々なスレが立てられています。
ラウンジから生まれたもの
運営開始してすぐにスタートしたラウンジから生まれて、2chで流行したものにはどんなものがあるのでしょう?
・ラウンジあいのうた
ラウンジの住民「ピアニッシモ」が作曲したラウンジの住民ソングです。
歌詞の中には「厨房」「がんがる」「sage」など、かつては毎日のように書きこまれた言葉が散りばめられて、今聞くと妙にノスタルジックな気分になります。
曲がMIDI演奏というのも、90年代のネット文化を思い出させてくれていいですよね。
・最前線くん
ラウンジに登場した1枚の写真から超有名人になった最強のカメラマン?
いつもカメラを持って、前傾姿勢で突撃していく姿はラウンジの住民から畏怖の念をもって崇め讃えられていました。
・アスキーアート
VIP板やロビーと並んで、ラウンジのAA総合スレなどから、様々なアスキーアートが生まれています。
モナややる夫と並ぶ5chの代表的なキャラクター「ぞぬ」は2000年4月24日にラウンジに立った「コンビニの「唐揚げ」って・・・」というネタスレから生まれたキャラクターと言われています。
5chラウンジの住民
当初は、有名なコテハンが自分の名前をスレタイにつけた「自スレ」がラウンジの主流になっている時期もあって、当時は自スレを持つコテハン住民が大量に存在していました。
自スレを持つコテハンが存在するからラウンジは盛り上がっているという考えもありましたが、古参のコテハンが新規のコテハンを差別するということもあり、新規の流入が少ないのは古参のコテハンのせいだと言われることもありました。
現在、ラウンジ内での「自スレ」はほぼ見られなくなり、「自スレ」は「自己紹介板」のメインスレッドになっています。
古参と言っても、運営開始から2~3年程度の人達なので、新規の人がコテハンをある程度継続すれば、古参の仲間入りになれるか?とも思われますが、ラウンジの価値観はそうではなく、2000年の2ch閉鎖騒動を境に、それ以前からコテハン住民を古参、それ以降のコテハンはどんなに長く続けていても古参とはみなされないのです。
このように、ラウンジのコテハン住民には賛否両論はありましたが、やはり、運営開始から活躍していたコテハンは個性的で魅力的な人が多かったのも事実です。
古くから活躍していたラウンジの有名コテハンを紹介してみましょう。
☆まりーぬ
2004年度ラウンジ雑談スレMVP
イライラして木を殴ったら手を骨折したり、妹とケンカして妹を晒したり、家からの風景をうpしたところ、住所を特定されたり、特定された住所から名無し屋に怪文章を送り付けられたり、何かと話題の絶えない人であったがVIPに移住。
☆寒敗*゚ー゚)ノ♪ピアニッシモ(違法)
「ラウンジあいのうた」の作曲者
☆(・∀・)ネニチリーン
2005年度ラウンジ雑談スレMVP
法政大学卒。
鉄オタであり同人にも詳しい。その筋では他のコテハンと一線を画す。
ラウンジの住民と交際し、破局。その経緯もラウンジで書き込みしており、まさに交際から破局までを実況していた。
☆ミキ
2007年度ラウンジ雑談MVP
ラウンジ板には女性が多い!その代表格とも言えるミキ。
アパレルの店員をやっていたこともあり、ビジュアルはかなりのものとの噂あり。
☆うねうね
万年新参固定。
常に登場するわけではなく、登場間隔が半年に一度くらいのため、いつまでたっても古参にはなれずに新参者扱いされていた。
☆(n‘~‘)η精汁
旧名CECIL
どんなネタでも乗ってきて、自身でもネタフリが出来て、過度な馴れ合いもしない典型的優良固定だった
☆プカプカ野郎への道
ラウンジャー御用達のうpろだプカページの管理人
AAの制作は天才的。性別は女性だが、性的対象は男性ではなく女性のレズビアンらしい。長くコテハンを続けていたが、警察沙汰になって引退した。
☆リスミー
とにかく自称似てる芸能人が凄い。
宮崎あおい、小西真奈美、綾瀬はるか、ブリトニースピアーズという何の共通点もない芸能人に似てると自称。最終的には涼宮ハルヒ似と言っていた。
会話に入ってくるのはうまく、どんな会話でも入り込めるのは天才的。その反面、他の女性固定とは仲が悪いと、意味わからん存在。
リアルの姿は、東邦大学薬学部卒のお嬢様らしい。
ラウンジの住民のその後
2chに対抗した「兄ちゃんねる」ができた時代に多くのラウンジ住民が移民をしましたが、「兄ちゃんねる」が短命で終了した後は、ほとんどのコテハンが2chに戻ってきました。
しかし、ラウンジに戻ってくるのではなく「実況板」や「自己紹介板」の住民となる人も多かったようです。
動画サービスが始まってからは、ニコニコ動画で活躍しているラウンジャーも少なくありません。
5chラウンジまとめ
どんな話題でも対応できて、節度を持った大人たちが落ち着いて会話が楽しめる板として生まれたラウンジ。
他の板とは一線を画すというプライドを住民たちが持っており、VIP板やニュー速板、ロビーなどと論争を繰り広げる時代もありました。
それほど勢いがあったラウンジですが、やはり今は昔と比べるとレスの勢いが落ちてしまい、過疎化になっているのも否めません。
実況板など人気の高い板が、ラウンジから独立し、力を持ち始めたのが過疎化の原因と言われていますが、確かにそうでしょう。
それでもまだラウンジもロビーも2chには欠かせないものとなっています。
それは、2ch自体が専門的な掲示板としてスタートしたのではなく、何でもありの雑談掲示板が2chの意義であったからです。
掲示板のジャンルが無数に増え、各掲示板が専門的なスレッドとなりましたが、ラウンジ板、ラウンジクラシック板は、運営開始当初の古きよき時代の2chの色を残していくためにも、これからも象徴として生き続けていくでしょう。