どうもこんにちは、けいすけです。
5ch.net公式アンテナ「5ch.works」なるものが登場しました。
5chの許諾を取っているまとめサイト・アプリ・チャンネルなどの記事が一堂に会しており、興味のあるまとめ記事にアクセスできるというもの。
これだけ聞けば明るいニュースに思えますが、以前から5ch界隈にくすぶっていた権利問題が再燃する流れになっているようです。
このアンテナがきっかけで
ひろゆきとジムの争いが再燃しているようじゃ
もはや宗教戦争といったところじゃの
神様がこれ言うのもなんだけど
5ch.net公式アンテナがきっかけとなり、5chの情報は誰のもの?という議論が再燃しているようです。
それは創設者ひろゆきと現管理人ジムの考え方のぶつかり合いでもあります。
5ch.net公式アンテナがきっかけでなかなか香ばしいことになっているようです。ぜひお読みください。
5ch.net公式アンテナ「5ch.works」の概要
5ch.net公式アンテナ「5ch.works」の概要を解説していきます。
2023年9月8日に5chのルールが改訂「5ch.works」爆誕
5ch.worksの開始日は明確な記録が残っていないものの、サイト内の「このサイトについて
」の記事のタイムスタンプが2023年9月8日となっていますので、この日が公開日と考えるのが妥当でしょう。
しかし、「5ch.net公式アンテナ」「5ch.works」のいずれのキーワードでもGoogle検索では公式サイトのみがトップ表示され、5ch.worksの誕生を話題にしたネット記事は皆無と言っていいほど見当たらないという寂しいスタートを切っています。
5ch.net公式アンテナという、本来はネット上で大きな影響力を持つであろうプロジェクトでありながら、ここまでの注目度のなさは直近の5chが突きつけられている厳しい状況を示唆しているとも言えます。
URL:https://5ch.works/5%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8B/9931/
5chの許諾を得たまとめサイト・アプリ・チャンネルの記事が集まる
5ch.worksは他のサイトの記事を集めるという性質のアンテナサイトですが、ネタ元となっているのは5chの許諾を得たまとめサイト・アプリ・チャンネルなどのサイトです。
5chの許諾を得ているこれらのサイトは、基本的には長期に運営されていて有名なまとめサイト・アプリ・チャンネルが多いです。
ですが、トップのヘッドラインがニュース・芸能系であったり、ゲームのカテゴリーがポケモン系のみであったりと、取り上げられている記事に偏りが見られるため、5ch.works側で表示するサイトに細工が施されている可能性があります。
もしくはそのような陰謀論めいたものではなく、単純にアクセス数の統計が高い上位サイトのみを抜き出して表示していると考えた方が自然かもしれません。
URL:https://5ch.works/5%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8B/10068/
有名まとめをチェックしたい人には普通に便利
上記の通り引用元サイトに偏りが見られるものの、比較的有名な5ch系のサイトが一堂に会しています。
ニュースや流行をチェックしたり、暇つぶしに読むには普通に便利なサイトです。
ですが、これは5ch.works以外のアンテナサイトにも言えることですし、長らく5ch系まとめサイトに慣れ親しんでいるユーザーには、すでに「推し」のサイトは存在しているでしょう。
5ch.works自体が特別クオリティの低いアンテナサイトとは思えませんが、令和も5年に差し掛かった今から新規アンテナサイトを立ち上げるというのは、そもそも遅きに失したという側面があるでしょう。
5ch.net公式アンテナ「5ch.works」がきっかけで権利問題が再燃
5ch.works発足がきっかけとなり、5ch(旧2ちゃんねる)創設者のひろゆきと、現管理人のジムとの間で、水面下の権利問題が再燃している模様です。見ていきましょう。
ねらーは不安よな。ひろゆき動きます
現在の5chである2ちゃんねるの創設者ひろゆきは、5ch.works発足の数日後にXで反応を見せました。
URL:https://twitter.com/hirox246/status/1701922910577873121?s=46&t=b66ECbWGIn_xf8UHlrQ7-w
また、2023年12月には現運営のポストを晒しつつ釘を刺しています。
URL:https://twitter.com/hirox246/status/1732326231301915115?s=46&t=b66ECbWGIn_xf8UHlrQ7-w
お家騒動で2ちゃんねるの権利を失って以降、ひろゆきは「創設者(創設はしたが現在は関係がないという含み)」を名乗りつつ「おいら乗っ取られちゃったからー」と権利を失った事実を受け入れつつ笑い話にしているような様子でした。
しかしここに来て、現運営に対してひろゆきサイドからチクチク刺すような動きが見えます。
ひろゆきはまとめブログ側で5chの書き込みを利用していいという考え
ひろゆきが2ちゃんねるを創設した1999年という時代は、インターネットはITに明るい技術者やインテリ層が中心の世界で、知識を共有していこうという「パブリックドメイン」の意識が強いものでした。
また、ネット上のデジタルデータはコピーが簡単であるということから、ネットに上がっているデータは他人が二次利用しても「仕方がない」という文化も根強かったのです。
(著作権の観点からは「黒」なのですが、現実的にコピーが簡単なことから利用されてしまうことは仕方ないという考え)
その中で登場した2ちゃんねるは、誰もがサイトを利用できる代わりに誰が書き込みを利用しても良いという「お互い様」「ボランティア」の文化が強いサイトでした。
実際に初期の専ブラは、プログラムの技術がある一般の住人が無償ボランティアで制作したものがほとんどで、利用者側の住人がフィードバックをするという流れもありました。
そういった経緯があることから、ひろゆきとしては「(他のサイトは別として)5chの書き込みはみんなのもので、誰に許可を取らずとも自由に利用して良い」という考えなのです。
URL:https://dic.pixiv.net/a/2%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8B
ジムは5chの書き込みを利用するなら申請が必要という考え
一方で、現管理人のジムとしては、サイトの権利者であるジム(の会社)が二次利用を把握するために申請が必要という考えです。
先述のひろゆきの主張からすると傲慢に見えてしまうかもしれませんが、現代のほとんどのインターネットサイトやSNSでは、サイト所有者に一定の権利があるという考えが主流です。
そこを踏まえるとジムの主張も一般的であり、5chというプラットフォームを運営する企業としてはそこまで非常識な要求とも思えません。
どちらの主張も現代インターネットでは筋が通っているので難しい
現在の5chを、2ちゃんねるから連綿と続くあまたの住人達の協力で作り上げたコンテンツと捉えるか、数あるインターネットサイトの一つと捉えるかで見方が変わってくるでしょう。
どちらの主張も現代インターネットの慣例に当てはめれば一定の筋が通っており、だからこそどちらが正しいかを即座にジャッジするのは難しいのです。
ただ、最終的にどちらを選ぶのか(もしくはどちらも選ばないのか)を判断するのは、5chの最大の顧客でありコンテンツそのものでもある住人達であることは間違いないでしょう。
まとめ
5ch.net公式アンテナ「5ch.works」がリリースされたので概要をまとめ、状況をまとめてみました。
ただ単に5chが新コンテンツを出したというに留まらず、長年くすぶっていたひろゆきvsジムの悶着が再燃している点にも注目したいところです。