この記事では、ネット用語の検索やネット動画の内容を解説するウェブサイト「ニコニコ大百科」に関する情報をまとめています。
ニコニコ大百科の運営者は誰なのか?5ch(2ちゃんねる)との関係はあるのか?といったことをメインテーマとしていますので、ぜひ参考にしていってください。
ニコニコ大百科と5ch(2ちゃんねる)はまったく別モノのサイトのように感じられますが、そこには様々な関係性があります。
ここではそんな両サイトについての歴史や沿革なども詳しく解説をおこなっていますので、ぜひご覧になっていってください。
どういった経緯で現在のサイトが構築されるようになっていったのかを知ると、また違った感覚で2つのサイトを楽しむことが出来るはずです
ニコニコ大百科とは?運営者はだれ?
それでは最初にニコニコ大百科の基本的な概要と運営者情報から見ていきましょう。
ニコニコ大百科の基本概要
ニコニコ大百科とはニコニコ動画に関連する単語の検索や動画内容の解説、その動画投稿者にまつわるキーワードなどを調べられるサイトです。
また、ニコニコ動画に関係ないものでも自由に検索記事を作れるところが特徴的な部分です。
簡単に言えばWikipediaに載らないようなニッチなキーワードも載っているネット辞書がニコニコ大百科ということになります。
ちなみにニコニコ大百科ではその単語に関して個人が自由に発言できるコメント欄(スレ)を用意しているのですが、このあたりもWikipediaなどとは異なる部分と言えるでしょう。
なお、一般的な方がニコニコ大百科を使う場面というのはいわゆるネットスラングや2ちゃん用語を調べたいときとなりますが、このコメント欄に書き込みをすることを目的として常駐しているネットユーザーもいます。
そのため、5ch(2ちゃんねる)のようにネット掲示板として使われているといった側面もあるわけです。
そんなニコニコ大百科ですが、次にどういったところが運営をしているのかについてご紹介していきます。
ニコニコ大百科の運営者は「ドワンゴ」
現在のニコニコ大百科を運営しているのは「株式会社ドワンゴ」です。
ドワンゴと言えばオンラインゲームの開発や提供で知られる会社ですが、こうしたウェブサイトの運営・管理もおこなっています。
ちなみに「ニコニコ」と名のついたウェブサービスはすべてこのドワンゴが運営しています。
つまりニコニコ動画やニコニコ生放送もこのドワンゴが提供するサービスということです。
なお、ドワンゴは2019年に「株式会社KADOKAWA」の子会社となっているのですが、このときにドワンゴがニコニコ大百科の事業を管理するようになりました。
そのため、ニコニコ大百科はドワンゴによって作られたわけではなく、もともとは別の会社が作ったサービスとなります。
そこで、次にニコニコ大百科の沿革について見ていきましょう。
ニコニコ大百科の沿革について
ニコニコ大百科は2008年にサービスの提供が開始されたウェブサイトです。
開発したのは「未来検索ブラジル」という2003年創業の会社となります。
ニコニコ大百科はこの未来検索ブラジルによって運営・管理されていましたが、2017年に当時のカドカワ(KADOKAWA)の子会社であった「大百科ニュース社」に事業移管がされています。
そして、2019年に現在のKADOKAWAがドワンゴを吸収合併したことによって、その事業がドワンゴへと移されていったわけです。
つまりニコニコ大百科の沿革を簡単にまとめると以下のようになります。
- 2008年:「未来検索ブラジル社」によってニコニコ大百科が誕生、サービス提供が始まる
- 2017年:「大百科ニュース社(KADOKAWA子会社)」に事業移管される
- 2019年:「ドワンゴ社」にニコニコ大百科の運営が移る
- 現在:ニコニコ大百科を含めニコニコ事業のすべてをドワンゴ社が管理する
こうした流れの中でニコニコ大百科は現在まで続いているということです。
ちなみにニコニコ大百科を開発したのは誰か?といった部分も気になるところですので、その点についても簡単にまとめました。
ニコニコ大百科の初代開発者は「末永匡(グニャラくん)」
ニコニコ大百科を開発したのは当時「未来検索ブラジル」に勤めていたプログラマーである「末永 匡(すえながたすく)」です。
ネット上では「グニャラくん」というニックネームで知られ、いくつかの個人情報もネット上に掲載されています。
- 以前はプログラマーとして有限会社「未来検索ブラジル」に勤務していた
- 株式会社wktk代表取締役(ひとり経営の様子)
- 東京工業大学出身、大学院時代は脳科学を専攻
一時期は未来検索ブラジルを退職したあとに「株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)」に就職したとされていますが、現在も同社で働いているかは定かではありません。
とはいえ、経歴を見るとかなり実力のあるプログラマーということが分かります。
なお、こうした方の手によって開発されたニコニコ大百科ですが、その中身にはいくつか5ch(2ちゃんねる)と似たような部分があります。
そのため、「ニコニコ大百科と5ch(2ちゃんねる)の間には何か関係性があるのか?」といった疑問も生まれるわけですね。
そこで、次にニコニコ大百科と5ch(2ちゃんねる)の関係性についてご紹介していきたいと思います。
ニコニコ大百科と5ch(2ちゃんねる)の関係は?
ニコニコ大百科と5ch(2ちゃんねる)の間には創設者や会社同士の繋がりがあります。
そのあたりを時事系列に沿いながら分かりやすく解説していきますので、どうぞご覧になっていってください。
ニコニコ大百科と5ch(2ちゃんねる)の立ち上げには「ひろゆき」が関わっている
ニコニコ大百科が生まれた背景には旧2ちゃんねるを立ち上げた「ひろゆき」が関わっています。
「ひろゆき」とは西村博之氏のことで、2ちゃんねるの創設者として非常に有名です。
そもそもニコニコ大百科は「未来検索ブラジルが開発した」と先ほどお伝えしましたが、当時からこの未来検索ブラジルの取締役だったのが西村博之氏となります。
つまり、ニコニコ大百科も2ちゃんねるも元を辿れば西村博之氏の作ったウェブサイトと言えるわけです。
もちろんニコニコ大百科の運営元であった未来検索ブラジルには他のプログラマーや経営者がいたので西村博之氏ひとりで作ったわけではありませんが、そこには大きな関わりがあったことが分かります。
そんなニコニコ大百科と5ch(2ちゃんねる)の繋がりについて時事系列をまとめながら見ていきましょう。
ニコニコ大百科と5ch(2ちゃんねる)の関係性と沿革
- 1999年:西村博之氏の個人サイトとして立ち上げられたのが「2ちゃんねる」
- 2003年:未来検索ブラジルが創業される、取締役のひとりに西村博之氏
- 2005年:ドワンゴ、未来検索ブラジル、CELLという3つの会社が共同出資して創業されたのが「株式会社ニワンゴ」、西村博之氏は取締役管理人として携わっている
- 2006年:ニワンゴによって「ニコニコ動画」のサービス提供が始まる
- 2008年:未来検索ブラジルによって「ニコニコ大百科」のサービス提供が始まる
- 2014年:「2ちゃんねる」の権利が西村博之氏からジムワトキンス氏に移行、西村博之氏が新たなドメインで「2ちゃんねる(2ch.sc)」を開設
- 2017年:もともとの「2ちゃんねる(2ch.net)」が「5ちゃんねる」へと名義変更、この年に「ニコニコ大百科」はKADOKAWAの子会社(大百科ニュース社)に事業が移管される
- 2019年:ドワンゴが「ニコニコ事業」をおこなうことになる
ニコニコ大百科と5ch、もともとの2ちゃんねるの間で起きた主要な出来事を上記の通りまとめてみました。
簡単に言えばニコニコ大百科はニコニコ動画の内容を補完するような形で立ち上げられたサイトということになります。
ちなみに未来検索ブラジルは2ちゃんねるの広告代理会社としても使われていたので、ニコニコ大百科の中身が2ちゃんねるに似ているのも当然と言えるでしょう。
なお、ニコニコ動画が立ち上げられたときというのは、そのユーザーのほとんどが2ちゃんねるの住人たちでした。
こうした当時の2ちゃんねらーたちがニコニコ動画を使い、そのサービス内容を世に発信していったことによって知名度を上げていったわけです。
つまり2ちゃんねるとニコニコ動画、ニコニコ大百科は間接的ではありますが「姉妹サイト」のような関係性と言えます。
現在は上記のニワンゴ・大百科ニュースといった会社がドワンゴに吸収合併されているのでニコニコ大百科の運営元はドワンゴとなっていますが、こうした沿革のもとニコニコ大百科は今に続いているということです。
現在のニコニコ大百科と5ch(2ちゃんねる)
現在のニコニコ大百科と5ch、そして2ちゃんねるの間には直接的な関係性はありません。
ただ、多くのユーザーがニコニコ大百科と5chや2ちゃんねるを併用しているので、書き込みの内容が似てくるといった特徴はあります。
ちなみに元々ニコニコ大百科を作った未来検索ブラジルは現在も会社としては続いていて、取締役には西村博之氏が在籍をしています。
つまり実質的に今の2ちゃんねるを管理しているのは未来検索ブラジルと言えるわけですね。
なお、ここまでの話をまとめますと、それぞれのサイトの運営者は
- 「ニコニコ大百科:ドワンゴ」
- 「2ちゃんねる:西村博之氏(未来検索ブラジル)」
- 「5ch:ジムワトキンス氏(Loki Technology, Inc)」
となります。
こうした裏話を知っていると、それぞれのサイトをより楽しめるようになりますのでぜひ参考にしてみてください。
ニコニコ大百科を利用する上での注意点
最後にニコニコ大百科を利用する上で知っておきたい注意点について簡単にご紹介しておきます。
ニコニコ大百科には一般会員とプレミアム会員の2つがある
ニコニコ大百科には一般会員とプレミアム会員という2つの枠組みがあり、それぞれの会員で出来ることが違ってきます。
なお、会員ごとに異なる利用可能サービスは以下を参考にしてください。
- 単語記事:プレミアム会員のみ編集可能
- 動画記事:動画をアップロードした会員かプレミアム会員のみ編集可能
- 商品記事:プレミアム会員のみ編集可能
- 生放送記事:プレミアム会員のみ編集可能
- ユーザー記事:会員本人のみ編集可能
- コミュ記事:コミュニティ参加者全員編集可能
ニコニコ大百科での誹謗中傷は同サイト内にて解決
ニコニコ大百科では掲載されている記事に対してコメントが残せるようになっています。
しかし、このコメント欄(スレ)ではたまに議論がヒートアップすること、また特定の人物への誹謗中傷に発展するケースもあります。
そして、そうした際には内容の削除を求める必要があるのですが、これらはすべてニコニコ大百科内でおこなうことになります。
知恵袋などを見ているとたまにニコニコ大百科と5chや2ちゃんねるを混同している方がいて「どこに削除依頼をすればいいのか?」といった質問を出していますが、ニコニコ大百科内の問題はニコニコ大百科にて解決してください。
話のネタ元が5chや2ちゃんねるであったとしても、ニコニコ大百科内に書かれたコメントの責任はニコニコ大百科に帰属します。
ニコニコ大百科を利用するのであれば、こうした基本的なことも理解しておきましょう。
総括
ネット用語などを検索するのに便利なニコニコ大百科について、その運営者などに関する情報をまとめてきました。
本文をご覧いただいた方には、ニコニコ大百科は5chや2ちゃんねると大きな繋がりがあったということが分かってもらえたかと思います。
また、ご紹介したようなことからサイトの仕様やユーザー層も似通ってきます。
こうした背景を理解した上で、ぜひそれぞれのサイトを楽しんでみてください。