どうもこんにちは管理人のけいすけです。
僕は2ちゃんねる全盛期から現在の5ちゃんねるに至るまで、掲示板を利用し続けているヘビーユーザーです。
ある時、2ちゃんねるの名前が変わり驚いてしまった方も多くいるでしょう。
「2ちゃんねるはなくなったの?」
「なんで名前が変わったの?5ちゃんねるってなに?」
「運営しているのはジムって人なの?ひろゆき氏との関係は?」
と、さまざまな疑問があるのではないでしょうか。
そこで、5ちゃんねるの運営者やジムとひろゆき氏の関係を自分なりに調査してみました!
神様に言われた通り、2ちゃんねる時代からの運営について調べてみた結果、以下のことがわかりました。
- 2ちゃんねる創設者のひろゆき氏とサーバー会社のジムとの関係が悪化して、ジムが2ちゃんねるを乗っ取るような形で管理下においた
- その後、運営権をジムが代表を務めるRace Queen, Inc.からLoki Technology, Inc.に譲渡した
詳しく説明していきます。
5ちゃんねるの運営者ジム・ワトキンスとは誰なのか?
ジムはN.T. Technology Inc.というサーバー運営会社の会長です。
ジムが会長を務めるサーバー会社のサーバー上で、2ちゃんねるが運営されていたわけです。
当初、ひろゆき氏とジムはサーバーの貸し借りをするだけの関係でした。
のちに、ジムはひろゆき氏から5ちゃんねる(当時の2ちゃんねる)の運営権を譲渡されます。
また、ジムはアメリカで、海外版5ちゃんねるの8chanを運営しています。
しかし、2019年3月15日にクライストチャーチモスク銃乱射事件という事件が起きます。
その犯人が事件前に、8chanに犯行声明を投稿したことが判明しました。
これを受けて、8chanにサーバーを貸していたCloudflareという会社は、契約を解除し、8chanを利用できないようにしました。
現在、8chanは通常の方法ではアクセスできない場所で8kunと名前を変えて運営されています。
2ちゃんねるの運営権が移り変わった経緯
現在、5ちゃんねるの運営権はLoki Technology, Inc.という会社にあります。
ここでは、なぜ運営権がひろゆき氏からジムへ移ったかを説明しましょう。
ひろゆき氏が2ちゃんねる運営権を持った時代
ひろゆき氏が運営する2ちゃんねるには、たくさんの誹謗中傷が書き込まれていました。
その誹謗中傷が原因で、数多くの民事訴訟を起こされ、敗訴したひろゆき氏は多額の賠償責任を問われることになりました。
2009年にひろゆき氏は責任を負わないために、2ちゃんねるを PACKET MONSTER INC.に譲渡し、管理人から退きます。
しかし、実質的な運営権は譲渡されておらず、さらにPACKET MONSTER INC.は読売新聞社の取材により、ペーパーカンパニーということが発覚します。
そのため、2012年にPACKET MONSTER INC.からジムが代表を務めるRace Queen Inc.に2ちゃんねるの運営権が譲渡されました。
ジムが5ちゃんねるの運営権を持った時代
2012年に運営権を譲渡されたジムでしたが、実質的な運営はひろゆき氏のままでした。
2013年、2ちゃんねる個人情報流出事件が起きます。
当時の2ちゃんねるが提供していた有料サービス『2ちゃんねるビューア』の会員情報が、流出してしまった事件です。
この有料サービスを提供していたのが、ジムが代表を務めるN.T. Technology Inc.でした。
個人情報流出事件を受け、有料サービスを停止したため、ジムは重要な収入源を失います。
2014年にジムがサーバー代金の未払いを理由に、ひろゆき氏ら旧運営陣をサーバーにアクセスできないようにし、本格的に2ちゃんねるの運営権を手にしました。
2017年にジムは「西村博之からの妨害行為により、ユーザーに安全かつ快適な利用を提供することが困難になったため」として、Race Queen Inc.からLoki Technology, Inc.へ運営権を移転しています。
運営権が移った際に、サイト名も2ちゃんねるから5ちゃんねるに変更されました。
このようにひろゆき氏が賠償責任から逃れるために、運営権を譲渡した結果、ひろゆき氏の管理下から2ちゃんねるが離れていきました。
5ちゃんねると2ちゃんねるで何が変わったのか?違いは何?
5ちゃんねると2ちゃんねるの違いは、一人の利用者としては大きく違いはありません。
今まで通り、5ちゃんねるを利用できます。
では、何が変わったのか順番に説明していきましょう。
サイト名・ドメイン名
当然ですが、2ちゃんねるというサイト名から5ちゃんねるというサイト名に変更されています。
サイト名が変更された際に、ドメインも変更されました。
『2ch.net』から『5ch.net』になります。
運営会社
現在の5ちゃんねるの運営会社は、Loki Technologyです。
2017年10月1日付けで、5ちゃんねるに変わるにあたって、Race Queen, Inc.からLoki Technology, Inc.へ管理運営権が移り、運営会社が変わりました。
なお、Loki Technology, Inc.は
- 『5ちゃんねる』と『5ch』の商標
- 『5ch.net』の権利
を所持し、ひろゆき氏は
- 『2ちゃんねる』と『2ch』の商標
を持っています。
まとめサイトへの対応
2014年にジムが2ちゃんねるの本格的な運営者になった際に、掲示板の書き込みを全て転載禁止にしました。
それまでは、営利目的で掲示板の書き込みを転載するサイトが多く見られ、中にはありもしない書き込みを捏造する悪質なサイトもありました。
当時の2ちゃんねる管理人のひろゆき氏は、悪質なサイトには名指しで転載禁止処置をとっています。
2017年11月12日、まとめブログについては、以下のシンプルなルールに変更されました。
- 引用元スレッドへのリンクを、記事のタイトル下もしくは記事末尾にわかりやすく張ること
- ステルスマーケティング記事の作成禁止
- レス内容の捏造及び改変の禁止
- ニュース速報(嫌儲)板のスレッド内容をまとめた記事の転載を禁止
現在は、上記のルールを守り、5ちゃんねるまとめサイト登録フォームから申請をすることで、まとめブログを運営できます。
さまざまな変更点はありますが、5ちゃんねるを一人のユーザーとして利用する場合は、今まで通りに利用が可能です。
2ちゃんねるを乗っ取ったジムに対して、ひろゆき氏がとった行動
2014年にジムがサーバー代金の未払いを理由に、ひろゆき氏ら旧運営陣を解任しました。
これに対してひろゆき氏は、運営から外されたことを「サービスとドメインの違法な乗っ取り」と主張。
さらに、正当な権利者ではないジムらに協力を続ける方には、共犯と見なして、民事及び刑事の責任を追及する可能性があると言及します。
正当な権利は自分にあると主張するひろゆき氏は、さまざまな行動を起こしていきます。
新しい2ちゃんねるを開設
2014年4月1日に、もともと、ひろゆき氏が1999年に開設した2ちゃんねる(2ch.net)とは、別に2ちゃんねる(2ch.sc)を開設。
4月1日ということもあり、当時は「エイプリルフールネタか」という反応もありましたが、ネタ宣言もなく事実として受け止められました。
この2ちゃんねる(2ch.sc)は、単に名前が同じのサイトというだけでなく、2ちゃんねる(2ch.net)の全てのスレッドや書き込みが勝手にコピーされるという仕様です。
その結果、
ひろゆき氏が運営する2ちゃんねる(2ch.sc)は転載OK
というおかしな状態になりました。
ひろゆき氏が新しく2ちゃんねるを開設したため、一時的に2ちゃんねるが二つ存在しました。
現在では、
2ちゃんねる(2ch.net)→5ちゃんねる(5ch.net)
となり、ひろゆき氏の2ちゃんねる(2ch.sc)のみとなっています。
『2ch』及び『2ちゃんねる』の商標を取得
2014年1月25日、ひろゆき氏は『2ちゃんねる』の文字商標を出願し、一度は審査不合格になりましたが、2016年3月23日付けで登録が認められました。
また、2014年3月27日、『2ch』の文字商標も出願し、こちらも一度は審査不合格になりましたが、2016年3月23日付けで登録が認められました。
その後、2016年5月23日、ひろゆき氏はドメイン名を取り戻すため、WIPO仲裁調停センターにジムが所有する2ch.netの登録取消を請求します。
しかし、その結果、申し立ては却下されました。
ジムを訴えて東京地裁判所で勝訴
2018年6月22日、ジムが代表を務めるN.T. Technology Inc.に2ちゃんねるが乗っ取られたとして訴えていたひろゆき氏が、東京地方裁判所の判決で勝訴となりました。
サーバー管理をしていたN.T. Technology Inc.が経営不振におちいり、2ちゃんねるを乗っとった事実が認められました。
ジムが主張していた、サーバー代金の未払いの事実はなく、ひろゆき氏はしっかりと支払っていたのです。
https://news.nicovideo.jp/watch/nw3616383
また、ひろゆき氏は自身のツイッターにて「違法行為に携わっている方々や代理店の人もわしわし訴えていきますので、今後ともよろしくお願いします~」と強気の姿勢を見せています。
東京高等裁判所が東京地方裁判所の判決を取り消す
ツイッターにて8chanが使用するアカウントが、「東京高等裁判所が一審の判決を取り消しひろゆき氏が代表を務める東京プラス株式会社からの請求を全て棄却した」という旨のツイートをしました。(8chanの運営者はジム)
8chan (8ch.net)@infinitechanの当該ツイートです。
本日、東京高等裁判所で西村博之氏が代表取締役を務める東京プラス株式会社から弊社に提起された訴訟について判決がございました。東京高等裁判所が、東京地方裁判所の平成30年6月22日判決を取り消し、東京プラス株式会社の請求を全て棄却しましたことをご報告致します。1/2
— 8chan (8ch.net) (@infinitechan) April 25, 2019
弊社としては不当な裁判により、多大な迷惑を被りましたが、裁判所により、弊社の正当な主張が認められましたことを感謝申し上げます。弊社は、元号が平成から令和に変わりましても、日本の皆様に有意義なサービスをご提供させていただくためにも、不断の努力を続けてまいります。
N.T. Technology 2/2— 8chan (8ch.net) (@infinitechan) April 25, 2019
ひろゆき氏は、2019年4月25日の東京高等裁判所の判決に対して、最高裁判所に上告をしましたが棄却されています。
その判決文が、N.T. Technology Inc.のHPに公開されていました。
こちらがそのURLです。
https://www.nttec.com/news
5ちゃんねるの運営権を取り戻すために、さまざまな行動をしたひろゆき氏でした。
しかし、ひろゆき氏は、ジムから5ちゃんねるの運営権を取り戻すことはできませんでした。
まとめ
ジム・ワトキンスとは、もともとは2ちゃんねるのサーバーの管理会社の会長です。
ドメインとサーバーを所有しているジムは、2ちゃんねるの運営権を手に入れました。
その後、2ちゃんねるの運営権は、ジムの会社からLoki Technology, Inc.へ譲渡されています。
その時にドメイン、サイト名が変更されます。
- サイト名「2ちゃんねる」⇒「5ちゃんねる」
- ドメイン「2ch.net」⇒「5ch.net」
ひろゆき氏はジムに5ちゃんねるを乗っ取られたとし、東京地方裁判所に訴えました。
1審は勝訴しましたが、東京高等裁判所の判決で、1審の判決は棄却されてしまいます。
最高裁判所に上告したひろゆき氏でしたが、ひろゆき氏の上告は棄却されました。
ひろゆき氏とジムの関係は、5ちゃんねるの運営権について争った結果、非常に悪いものになりました。
運営権をめぐってさまざまな問題やルール変更がありましたが、5ちゃんねるを一人のユーザーとして利用する場合は今まで通りに利用できます。
僕はひろゆき氏とジムの関係を知り、驚いてしまいました。
普段、何気なく利用している5ちゃんねるですが、その裏では経営権を巡ってひろゆき氏とジムの争いがあったのです。
皆さんの友達の中にも、ひろゆき氏とジムの関係を知らない人もいるのではないでしょうか?
友達にも教えて、驚きを共有してみましょう!