どうもこんにちは、管理人のけいすけです。
最近、5chの前身である2ちゃんねるの創設者・ひろゆき(西村博之)氏が再注目されています。
5chやニコニコ動画など数々のネット事業を成功させてきた実業家という側面と、ひねくれた論法でディベート対戦者を言い負かす論破王としての側面で、マスメディアにひっぱりだこです。
YouTubeでの注目度も高く、5ch離れが著しい若者の中でもひろゆき氏のYouTubeは見ているという人は多いです。
今回は、改めて2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏について特集してみたいと思います。
2ちゃんねるや裁判のイメージが強いな
裁判はニュースにもなったから印象が強いの
地頭の良さで世の中を渡ってきたという意味では一貫しておるぞ
2ちゃんねる開設当時のひろゆき氏は数あるパソコンオタクの一人といったキャラで、住人たちからも呼び捨てで弄られている存在でした。
現在では5chから離れて他の活動をしているひろゆき氏ですが、相変わらず「2ちゃんねる創設者」という肩書で紹介されることが多く、5ch(2ちゃんねる)の影響力の高さが伺えます。
5chブログとしては彼がいかなる人物かを、改めて紹介しておくと良いのではと考えました。
また「ひろゆき」について検索すると、関連ワードとして「勝間」という人物がサジェストされます。
人によっては「誰やねん」と疑問に思われているかもしれません。
この際なので彼女との関連も明らかにしておきたいと思います。
ひろゆき氏の経歴や、よく話題に挙がる裁判や賠償金の真相にも迫ります。ぜひお読みください。
2ちゃんねる創設者ひろゆきとは？
2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏について経歴を中心にまとめていきます。
2ちゃんねる管理人→創設者
ひろゆき氏は若い時期からメディア出演が多かった人物です。
特に2000年代はインターネット上で圧倒的な知名度を誇っていた2ちゃんねるの管理人として、インターネット上の事件や犯罪についての専門家のような扱いを受けることが中心でした。
当初は「2ちゃんねる管理人」を肩書としていたものの、5chの管理が彼の手を離れてからは「2ちゃんねる創設者」を名乗るようになりました。
創設はしたが管理はしていないので、全くもって正しいわけです。
その後、ひろゆき氏はさまざまなサイトの運営や事業の展開に関わっていますが、2020年代に入ってからも(2ちゃんねるが5chになっているにも関わらず)「2ちゃんねる創設者」と紹介されることが多い印象です。
これは5chへ改名されたことを知らずに5chを未だに「2ちゃんねる」と呼んでいる一般層が多く、2ちゃんねるの方が世間の通りが良いという事情があり、正確性よりも世の中の認知度を優先した肩書を利用しているものと考えられます。
5chファンとしては複雑な心境ですが、ひろゆき氏が「創設」した当時は「2ちゃんねる」だったわけですから、これも間違いではないわけです。
実業家の側面
ひろゆき氏は2ちゃんねるの創設・運営を経て、いくつかの事業に関わる実業家として活動していきます。
株式会社ニワンゴの取締役に就任し、ニコニコ動画の創設メンバーとして活動していた件が、2ちゃんねると並んで有名です。
その後、多くの訴訟と賠償金を抱えたままフランスへ移住、英語版2ちゃんねるともいえる「4chan」を買収して管理人に就任、同サイトの運営会社の創設にも関わりました。
- 「2ちゃんねる」の避難所として日本のサイト「ふたばちゃんねる」が登場
- 「ふたばちゃんねる」をリスペクトしたアメリカ人少年mootが「4chan」を開設
という経緯で4chanというサイトが登場しており、巡り巡って5ch(当時の2ちゃんねる)と4chanは親戚のような関係性です。
その4chanの維持・管理を5chを離れたひろゆき氏が務めているというのは、因果を感じますね。
その他、メディア出演や書籍の出版などの活動もおこなっています。
論破王として人気に
近年ではバラエティ番組のディベート企画に出演し、持ち前の話運びと理屈でディベートの勝利を重ね「論破王」という新たな肩書を手にしています。
そもそもひろゆき氏がメディア出演をするようになったきっかけは、2000年代前半に頻発したネット(現在の5ch)上の犯罪予告や、予告に留まらず実行させてしまった刑事事件によるものです。
当時、メディアとしての「インターネットの専門家」の総数が少なかったことからひろゆき氏に白羽の矢が立ち、ニュース番組等で解説をおこなうことが増えていきました。
現在でも実業家の立場として、ニュースなどの「お堅い」番組での出演がありますが、一方で日本国内で当たり前とされている慣習に疑問を呈したり、そんなひろゆき氏の意見に反発してきた人を逆に言い負かすといった場面が増えていきました。
その結果「ひねくれ者の面白い人」という認識が次第に広まってゆき、お笑い芸人と絡むような「柔らかい」番組からのオファーが増えていったものと考えられます。
コロナ禍でビデオ通話を使ったリモート出演が当たり前という風潮が根付いたことも、フランス在住のひろゆき氏にとっては追い風となっているでしょう。
YouTube活動と切り抜き動画
近年のひろゆき氏はYouTube活動も積極的におこなっており、5ch離れが著しい若年層の中でもひろゆき氏のYouTubeは見ているという人は多いです。
理想の上司にひろゆき氏が選ばれるような「世も末」感が漂うランキングが発表されることもあります。
ところで、近年では人気がある他のYouTuberが公開する動画(主にライブ放送のアーカイブ)を再編集して公開するアカウントが存在することをご存知ですか？
それらのアカウントで公開されている短く再編集されたショート動画は「切り抜き動画」と呼ばれています。
そんな「切り抜き動画」はあらすじを全て公開してしまうので、元作品の視聴モチベーションを奪ってしまうため、映画・テレビ業界からは嫌われている存在です。
しかし、ひろゆき氏は早々に切り抜き動画の製作者に目をつけ、許可を出す代わりに収益の一部をひろゆき氏自身に還元するシステムを構築しています。
切り取り動画についてひろゆき氏は
「ライブ動画の再編集を自分ではやらないので、ショート動画化してくれると視聴者の裾野が広がる」
と語っています。
これは5chの内容を転載・再編集する5chまとめサイトとの関係性と類似しており、2ちゃんねる創設者であるひろゆき氏らしい発想とマネタイズといえるでしょう。
URL：https://www.youtube.com/channel/UC0yQ2h4gQXmVUFWZSqlMVOA
ひろゆきの裁判と賠償金とは？
ひろゆき氏といえば、大量の訴訟を抱えていた裁判と、賠償金を踏み倒していると言われているイメージが強いです。
少年YouTuberのゆたぼん氏に「裁判所に行け！」と突っ込まれていた記憶が新しい人も多いのではないでしょうか。
(ゆたぼん氏の年齢ではひろゆき氏が裁判を抱えていた時期の記憶はないはずなので、自分で調べたか大人からの受け売りと考えられます)
ひろゆき氏の裁判と賠償金の真相とはどのようなものでしょうか。
URL：https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3085262/
2ちゃんねるとひろゆきが訴えられた裁判
2ちゃんねるの創設と同時に、2000年代には現在の5chよりも利用者層が若く血気盛んだった住人たちによる誹謗中傷が盛んになりました。
そして、2ちゃんねる及びその管理人だったひろゆき氏は多数の訴訟を抱えることになってしまいます。
原告には有名企業も多く、北海道から沖縄まで日本全国の地方裁判所で訴訟が起きました。
(ネット掲示板なので当然といえば当然ですが)
現在では日本でもインターネット関連の法整備が進んでおり、誹謗中傷の書き込みは書き込んだ本人が責任を追及されるという常識が浸透しています。
しかし、当時は書込みを掲載している2ちゃんねるやひろゆき氏への風当たりの方が強い風潮がありました。
そういった意味ではひろゆき氏はいい迷惑を被っていたとも言えるでしょう。
一方で多数の訴訟の中には、ひろゆき氏自身が配信したメルマガの内容が問われたものもあり、こちらについてはひろゆき氏自身の落ち度と判断できます。
2ちゃんねるとひろゆき氏が抱えた訴訟と賠償金の総数は膨大ですが、理不尽なものと妥当なものがあった点は切り分けて考える必要があるでしょう。
裁判に出ない・賠償金を払わないという報道
ある時期からひろゆき氏は自身が訴えられた裁判に出席せず、賠償金の支払いにも一切応じないという姿勢を見せるようになり、その態度に疑問を呈するニュース報道も散見されました。
後年にひろゆき氏が語った内容によると、
- 出廷を命じられている地方裁判所が全国に散らばっていて物理的に現地に行けない
- 全ての裁判に代理人を立てる費用が莫大で対応できない
- 敗訴しても原告側が積極的に賠償金の取り立てをしなければ支払いが発生しない
などの事情があり、結果的に賠償金を踏み倒している状況でも何も起こらず、真面目に対応した方が時間的・金銭的な損失が大きかったため対応をやめたという考えのようです。
原告側が積極的に動き、ひろゆき氏の著書の印税を差し押さえた際には、強く抵抗せずに受け入れたということもありました。
ひろゆき氏がフランスに移住してからは、こういった財産の差し押さえはフランスの裁判所を通さねばならず、日本国内からの手続きは困難を極めていると言われます。
また、この後の項目で解説する通り、当時の訴訟・裁判所の判断には誤りや理不尽な点が散見され、時代の流れと共にひろゆき氏側の主張が正当に評価されるであろうという計算もあったようです。
2000年代当時はインターネットへの理解・法整備がなかった
2000年代当時は多くの人にインターネットへの理解がありませんでした。
そのため、
- 誹謗中傷を書き込む本当に咎められるべき人間
- それを掲載するプラットフォーム(5chなど)やその管理者
この両者を混同している風潮がありました。
多くの人がネットを利用するようになり、多くの人がネット利用の当事者になった現在では、そのような無理解がかなり減っています。
また、ネットの書き込みを(実害を受けている被害者とはいえ)一方的な立場からの判断で削除を求めるのは「表現の自由」という根幹の権利を脅かすことになります。
海外では「プロバイダ免責」という考え方があり、誹謗中傷の書き込みについてプラットフォーム側の責任が問われないことが保障されているのと同時に、誹謗中傷の被害者を保護するシステムが用意されています。
- プラットフォームは書き込みの削除申請をそのまま受け入れて削除の処理をする
- 削除された書き込みの投稿者は異議申し立てができ、紛争に持ち込める
- 異議申し立てが認められれば削除された書き込みが復活掲載される
このようなシステムで誹謗中傷の被害者・書き込みの投稿者、それぞれの権利と自由を保護しています。
日本でこれに近い法整備がおこなわれたのは、2011年の「プロバイダ責任制限法発信者情報開示ガイドライン」の設定と非常に遅れていました。
そのため、それ以前の年代でひろゆき氏が起こされた多くの訴訟には、インターネットへの無理解や誤りが散見されたわけです。
2ちゃんねる裁判の現在
2000年代に判決が下った裁判の賠償金については、踏み倒しに踏み倒した結果、多くに時効が成立しているとひろゆき氏自身が語っています。
途中から上記の「インターネットへの無理解」に多くの個人や企業が気付いたこともあり、賠償金の請求があまり行われなかったという事情もあるようです。
また、日本国内で法整備が進んだこともあり、5ch上でも削除のガイドラインとシステムが大きく整備されました。
現在では、誹謗中傷と判断される投稿は速やかに削除されるようになっています。
勝間和代との関係
「ひろゆき」でネット検索をすると「勝間」という人物がサジェストされます。
勝間氏の概要
この「勝間」とは、勝間和代氏を指します。
以前はメディア出演も多く目立っていた人物でしたが、近年は執筆活動や個人ブログなど「見ない人は見ない」活動が中心になっているので、ピンとこない人も多いのではないでしょうか。
URL：https://katsumakazuyo.hatenablog.com/
インタビュー記事の担当が勝間氏だったというのが真相
ひろゆき氏と勝間氏の関係ですが、ひろゆき氏のインタビュー記事を勝間氏が担当したという仕事上の関係だったというのが真相です。
しかし、2010年代のニコニコ動画全盛時代には、ひろゆき氏・勝間氏に堀江貴文氏を交えた「ネットの申し子三人組」での動画配信・出版・メディア出演が多かった絡みで、それぞれを検索すると関連項目としてサジェストされることが多いようです。
現在でもこの三名はSNS上で舌戦を繰り広げることがたびたびあり、仲良くケンカしている間柄といえます。
まとめ
改めて、2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏についてまとめました。
近年のYouTuber・論破王としての側面しか知らない人には参考にしていただける内容になったのではないかと思います。
これをきっかけに、現在の5chにも興味を持っていただけると嬉しいです。
