どうもこんにちは、けいすけです。
5ちゃんねるの有料サービス・浪人(プレミアムRonin)への課金については、以前からウェブマネーが便利だよ!というご案内は当ブログもよそのブログも言ってきたことです。
そのウェブマネーが先日、前触れもなく終了してしまったことが5ch内で話題になりました。
しかも浪人課金者にはウェブマネーは人気だったからの
しかし現状の解説や周囲の反応を紹介することはできるじゃろう
この記事では浪人の購入でウェブマネーが終了している件の概要と、今後はどうすべきか、スレの住人の反応などを織り交ぜて解説していきます。ぜひお読みください。
浪人の購入でウェブマネーが終了している件
浪人の購入でウェブマネーが終了している件は、2023年6月上旬に突然発生。
早いスレは2023年6月8日16時に立っていますので、終了はこの日時より少し前と考えられます。
スレ内では早々に多数の住人が反応。
「クレジットカードまで使って浪人を買う奴はいない。売上激減ざまぁ」という終了を惜しみつつ運営をこき下ろす意見などが早々に書き込まれました。
一方で「荒らしや犯罪者まがいの購入者がいたことを考えると、今までウェブマネーでお気軽に買えていたことの方が問題だったのかもしれない」という冷静な分析を行う者も。
しかし、浪人の運営方針については一般の住人がどうこう動かせる問題でもない為、基本的に「ネタ」として消化しつつ、「それでは今までのウェブマネー利用者はどうすべきか?」という建設的な議論・提案に移っていきます。
ここら辺は5ch住人の「オトナの対応」を感じざるを得ません。
一方で「浪人の為にウェブマネー買い置きしてたのにどうするんだよ」と余ったウェブマネー残高を抱えて途方に暮れる不幸な住人も出現。
彼らについてはウェブマネーの他の活用法を提案する者が現れるなど、困っていると何かしらの情報提供がなされる5chの強みも感じられました。
URL:https://kizuna.5ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1686209805/l50?v=pc
◇公式サイトには別段の告知はなく「なかったこと」に
ここまで住人を騒がせた浪人の購入でウェブマネーが終了している件ですが、浪人の公式サイトでは一切のアナウンスがありません。
ただただ公式サイトからウェブマネーに関する表示が消えて「なかったことにされた」状態となっています。
決済の説明文には「以下のお支払い方法からお選びいただけます。クレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club)」という表記が残るのみ。
「以下のお支払い方法からお選びいただけます。」という文面なら、本来であればクレジットカードとあといくつか別の決済方法から選べるものと考えるのが普通でしょう。
もしくは、VISA・Masterなど5つのクレジットカードブランドから選べますという解釈もできなくはないですが、ちょっと苦しいですね。
この表記からも、ウェブマネーの終了が急に決まってバタバタと消去したと思われる痕跡が見られます。
◇終了前にウェブマネーで購入した浪人は期限まで利用可能
浪人の購入でウェブマネーが終了している件ですが、これが強行される直前にウェブマネーで浪人を購入したユーザーについては、各々の期限まで問題なく利用可能であるようです。
これについてはウェブマネーで購入したとする住人の証言を信じるしかないのですが、買ったはずの権利が期限前に失効したとなればもっと大きな問題になっているはずです。
そこも加味すると、実際に購入者の証言通りなのだろうと考えられます。
ウェブマネーでの浪人購入は6ヶ月プランが最短なので、既に購入済みのユーザーの今後については、期限切れまで「様子を見る」というムーブが周囲の住人からも提案されています。
期限が切れる数か月後には、ウェブマネーに変わる決済手段が用意される可能性もゼロではないですから。
URL:https://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1686244328/l50
浪人の購入方法の過去と現在
浪人の購入方法について、終了してしまったウェブマネーも含めて解説していきます。
◇塞がれたウェブマネー購入のメリット
ウェブマネーを浪人の支払いに使う最大のメリットは、クレジットカードに紐づいた個人情報の漏洩を予防できることにあります。
また、ネットの支払いでは一度クレジットカード情報を提供してしまうと自動的に定期購入状態になってしまう事が多いというデメリットもあります。
5chや浪人は曲がりなりにも日本のサービスなので解約などの処理もそこまで困ることはありませんが、海外のエロサイトが定期購入になってしまって途方に暮れたという経験がある紳士は少なくないでしょう。
ウェブマネーであれば残高以上の支払いが発生し得ない為、ネット上の買い物では現在も愛用者が多いのです。
さらに5ch民には、後述の情報漏洩事件の記憶と警戒感が強く「5chでクレジットカードは御法度」の意識があるという特別な事情もあります。
◇クレジットカードは一般的に本人確認の側面も
一方で、5ch側が浪人の支払いをクレジットカードに一本化した事情にも納得がいく理屈があります。
以降は5ch運営の公式発表ではないので憶測の域を出ませんが、一般的な企業がクレジットカード支払いに一本化する際の一般論です。
クレジットカード払いには購入者の本人確認・身元の保証という側面があります。
クレジットカードは販売側と購入側の間にクレジットカード業者が入っており、購入者=カード保有者の身元はクレジットカード業者が審査をしています。
つまり、クレジットカードを支払いに使っているという時点で、購入者が一定レベルのまともな人と判断することができます。
ウェブマネーをはじめとするプリペイドカード・電子マネーは、その取扱いの簡単さから犯罪者が利用するケースも増えてきています。
5chは以前から荒らしや犯罪目的の利用者がたびたび現れることがあり、スレ立てや制限免除を受けられる浪人購入者にもこのような怪しい人物が紛れ込んでいました。
そういった招かれざる利用者が浪人を購入する際、利用したのが「足がつかない」ウェブマネーだったと考えられます。
もちろん全てのウェブマネー利用者が悪人であるとは考えられず、むしろセキュリティ面を考慮した情報強者の割合の方が高かったのでしょうが、一部の不埒者のせいで全体が迷惑をこうむるというのは一般社会でもよくある話ですね。
URL:https://www.j-credit.or.jp/customer/attention/identification.html
◇クレジットカードは情報漏洩が怖いという考えが根強い
ネット社会・キャッシュレス社会となった現在ですが、日本人には未だにクレジットカードは情報漏洩が怖いという考えが根強いです。
これは学校の家庭科などで「クレジットカードは借金・怖い」という教育が長年なされてきた成果であり、これが失敗というなら国の失敗ということです。
こういった考え方はひろゆき・堀江貴文といった先進的な人物からはバカにされる傾向があります(堀江氏についてはクレジットカードも時代遅れという発言があります)が、実際問題そういう人が多いのだから仕方ありません。
特に5chは若者というよりベテラン以上、インターネットというものが日本で利用され始めた1990年代から利用している年代が多いことから、キャッシュレス社会への警戒感も根強いのです。
1990年代はネットの買い物も注文だけして、支払いは代金引換を利用していたという人が多い時代だったのです。
また、クレジットカード保有者だが払う相手は選ぶ、という5ch住人も多いでしょう。
もちろんクレジットカードは持っているし、リアルでもネットでも買い物に使うという人は多数派の域に入っているでしょう。
しかし、そういった層にとっても、5ch・浪人は「ちょっと信用できない支払先」と思われているのです。
◇2013年には実際に情報漏洩事件も
というのも、まさに5ch・浪人が過去に情報漏洩事件をやらかしているんですね。
2013年に浪人の情報が格納されたサーバーがシステム侵入を受け、約4万件の会員のクレジットカード番号・名前・書き込み履歴などの顧客情報が流出しました。
加えて、15万件分のトリップやキャップといった情報も流出しました。
この情報漏洩はTor板という5ch上の板に公開された、5ch内で発生し5ch内で漏洩した5ch内で完結している事件というのも特徴的です。
クレジットカード番号や名前の流出は普通に大惨事で、これによって身元を特定された人がピンポンダッシュや無言電話などの実害を被っています。
また、書き込み履歴・トリップ・キャップの流出の恐ろしさは5ch民であれば身に染みて分かるのではないでしょうか。
これによって匿名だと思って浮かれて書き込んだ憂さ晴らしや、荒らし・自演といった恥ずかしい行為の数々が個人単位で簡単に追える状態になってしまったんですね。
実名と紐づけられた上に5ch上での悪行を白日の下に晒されて大恥をかき、5chを去っていた者もいたという伝説のトラブルになっています。
こういった情報漏洩のトラブルがあった場合、大きな企業であれば意識改革や再発防止が図られ「こういうミスがあったけど今後はちゃんとやるよね」という信頼が生まれます。
しかし、残念ながら5ch・浪人に関しては少人数で運営されていて、危機管理の意識もそういった数人(もっと言えばワンマン経営者)の「個人の感想」に委ねられているという危うさがあります。
2013年のトラブルから十年が経過しても、あまり信用してもらえていないというのが現状なのです。
そういった層にとってウェブマネーは、5chに情報を渡すリスクと、それでも浪人に課金して利用しても良い、という絶妙な需要を満たす支払い手段でした。
5ch・浪人にとってもウェブマネーを介した売上は小さくないものであったと思われますが、それを捨てでもウェブマネーを廃止しなければならないのっぴきならない事情があったのでしょう。
これからどうすればいい?
浪人の購入でウェブマネーが終了しましたが、終了してしまったものは仕方がありません。これからどうすべきかを考えていきましょう。
◇プリペイド型クレジットカードという選択肢は?
クレジットカード払いのシステムを利用する際、厳格な審査やそこまで詳しく個人情報を聞かれないプリペイド型クレジットカードという選択肢があります。
プリペイド型クレジットカードであればチャージした金額以上は引かれないので不正利用のリスクが少なく、完全匿名で買える商品であれば情報漏洩のリスクも回避することができます。
それでは浪人の購入でプリペイド型クレジットカードが使えるかというと、現状では浪人購入者からの情報提供が少なく「できる」と「できない」の証言が錯綜している状態です。
定期購入のシステムを重視している場合、プリペイド型クレジットカードを判別して(プリペイド型はクレジットカード番号で判別できる)支払いを受け付けないとしている販売業者も多く存在します。
浪人がどちらに当てはまるかは現状では断言できませんが、これから住人たちの証言によって明らかになっていくでしょう。
URL:https://vpc.lifecard.co.jp/
◇浪人利用者の総数が減り良質なスレの減少も危惧
今回、ウェブマネーでの浪人購入者が排除されてしまった格好になっていますが、本来は課金してまで5chを使おうとしていた熱心な住人たちのはずです。
決済手段を減らすという大きな出来事によって、そういった熱心で良質な住人たちの5ch離れが発生するのではないかという危惧が語られています。
スレ立て一つとってもタイミングやテンプレ作りなど、長年の技術を身に着けた「職人技」が失われるのは、5ch全体の文化的な危機であるというのは決して大袈裟ではないでしょう。
◇そもそも浪人は焼かれ過ぎという恨み節も
浪人は5chの課金要素ではあるものの、せっかく浪人を購入したのにアカウントを停止されたり効果が発揮されないといった「浪人が焼かれる」現象が、ここ数年あまりに多いという恨み節がこれを機に炎上しています。
課金までしたアカウントが「焼かれる」上に、支払い方法の選択肢を奪う、クレジットカード払いは過去に情報漏洩の前科がある、とここまでマイナス要素があると怒りだす住人が現れるのは仕方のないことかもしれません。
これは決して理不尽な炎上ではなく、住人にとっても正統な意見と言えるでしょう。運営にも事情があると思いますが、黙ってウェブマネーを終了するのではなく一定の説明は欲しかったところです。
◇無職ピンチ
クレジットカード払いに限定されることで最も「詰む」のは、クレジットカードを作成できない無職の住人です。
今までは手元に現金があればウェブマネーを介して浪人を購入できたものの、その道が完全に断たれてしまったわけです。
5chには優秀な人材が集まる一方で、求職者・ニート・家事手伝いといった無職に分類される層から楽しい話題が提供されることも多々ありました。
ウェブマネーの終了は、そういった5chの多様性を摘んでしまうという見えないデメリットも抱えている珍事だと言えるでしょう。
まとめ
浪人の購入でウェブマネーが終了している件についてお伝えしました。
運営側にも事情があることは想像に難くありませんが、公式に説明するなどもう少し住人に寄り添った対応を望みたいところです。
一方で、住人たちは終了したものは仕方ないと、対応策や代替策を模索しだしています。全く頼もしい連中です。