こんにちは。管理人のけいすけです。
僕は5ch(5ちゃんねる)が好きで、ほぼ毎日閲覧しています。
ところで、最近、知人から「5chの書き込みを削除したい場合、どうすれば良いの?」と質問されました。
そこで、改めて、5chの削除依頼の方法について調べて、まとめてみることにしました!
神様に言われた通り、まずは削除ガイドラインや5ちゃんねるwiki、削除系の板をチェックしてみようと思います。
情報を収集していく中で、5chの削除依頼方法についてまとめることができそうです!
記事の中では、現在の5chにおける削除依頼の方法について情報が盛り沢山です。
5分で読めるので、削除依頼の方法について詳しく知りたい人はぜひ最後まで読んでください。
現在の5chにおける削除依頼の方法
「5ちゃんねる」(5ch)は、前身の「2ちゃんねる」(2ch)時代を含めて20年以上という長い歴史を有する掲示板サイトです。
その間に、管理人権限が西村博之からジム・ワトキンスに移行し、サイト名やドメインが変更されるという出来事がありました。
そんな中、5chの削除依頼方法は、過去から受け継いてきたルールに接ぎ木されたり、変更を加えられたりしている部分があるため、初心者にとって分かりにくい状態になっています。
2020年7月現在の5chにおける削除依頼方法としては、以下に示す3つの手段が存在します。
- メール(非公開、重要削除対象について当事者が削除依頼する場合)
- 削除要請板(公開、重要削除対象について第三者が削除依頼する場合)
- 削除整理板(公開、重要削除対象以外について削除依頼する場合)
メールの場合は非公開で5ch運営とやり取りできますが、削除要請板や削除整理板ではやり取りが公開される点に注意しましょう。
次の節では、ジム・ワトキンスが実質的な管理者となってから削除依頼の方法が変更された件について説明いたします。
ジム・ワトキンスが管理者になってから削除依頼の方法が変更された
現在の5chにおける削除の基本原則は、以下のようになっています。
- 表現の自由は最大限保障されるべき
- 表現の自由も絶対無制限のものではなく、他人の権利を侵害するものについては削除を行う
旧2ch時代は、削除依頼は全て「公開の場」(削除要請板や削除整理板)でやり取りされていました。
そのため、「削除依頼したことが原因となり、逆に注目を集めて炎上する」といった事例が多発し、削除依頼を諦めて泣き寝入りする当事者も存在しました。
しかし、ジム・ワトキンスが実質的管理者となり、2017年にサイト名が「5ちゃんねる」に変更された後、削除依頼の方法が大きく変更されました。
現在は、「重要削除対象」(人権侵害を伴う書き込み内容)の当事者であれば、メールという非公開の手段で安心して削除依頼を行えます。
現在の削除依頼の方法は、5ちゃんねるwikiの以下のページに詳しく記載されています。
「削除依頼の方法」
https://info.5ch.net/index.php/%E5%89%8A%E9%99%A4%E4%BE%9D%E9%A0%BC%E3%81%AE%E6%96%B9%E6%B3%95
次の節では、メールで削除依頼するための条件や具体的な文面について説明いたします。
当事者ならメールによって非公開で削除依頼できる
現在の5chでは、「重要削除対象」の当事者である場合、メールによって非公開で削除依頼を行うことが可能です。
送信先のメールアドレスを以下に示します。
meiyokison@5ch.net
メールで削除依頼を行う際には、件名を「削除申し立て」とし、以下に示す内容を本文に記載する必要があります。
- URL
- レス番号
- 削除理由
また、「本人確認のための資料」(身分証明書のスキャン画像)の添付も必要です。
「理由を根拠付ける資料」があれば、それも添付しましょう。
「重要削除対象」とされている書き込みの具体例
ちなみに、「重要削除対象」とされている書き込みの具体例を示すと、以下のようになります。
- 氏名や住所、所属についての書き込み
- 電話番号やメールアドレスの書き込み
- 私生活情報の書き込み
- 誹謗中傷を伴う書き込み
- 差別・蔑視を伴う書き込み
- 荒らし行為を依頼する書き込み
- 書き込み内容について警察に相談中の場合
- 裁判所の判決や仮処分決定で「削除せよ」との判断が出た場合
なお、これらの書き込みの当事者となった場合、「削除要請板」という公開の場で削除依頼を行うことも可能ですが、「メール」という非公開の手段を利用することをおすすめします。
ちなみに、5ch運営は、以下に示す判断基準に沿って削除の可否を決定しています。
- 書き込み内容が名誉毀損に該当するか
- プライバシーの侵害に該当するか
- 平穏に生活する利益が侵害されているか
- 社会に害悪が生じる現実的危険性があるか
当事者以外の第三者でも、重要削除対象とされる書き込みを発見して「削除すべきではないか」と感じた場合には削除依頼を行えます。
ただし、その場合は、「削除要請板」という公開の場で依頼しなければなりません。
削ジェンヌは2ch.scに出て行った
旧2ch時代に「些細な書式のミスを理由にし、中々、削除依頼に応じない」と悪名高かった「削ジェンヌ」という削除人は、管理者権限がジム・ワトキンスに移行した後に5chを去りました。
現在、削ジェンヌは、「管理者としての正統性」を主張する西村博之が開設した「2ch.sc」という掲示板サイトで削除人として活動を続けています。
なお、2ch.scは5chの書き込みをコピー&ペーストしているミラーリングサイトであるため、5chで削除されても、2ch.sc上に書き込みが残ったままになっていまいます。
2ch.sc上に残った書き込みについては、2ch.scのルールに沿って削除依頼しなければなりません。
そのため、削ジェンヌとやり取りする可能性があるため、現在でも削ジェンヌは無視できない存在です。
削除依頼する際の注意事項
現在の5chでは、重要削除対象の当事者である場合は、メールで削除依頼が可能です。
なお、前述したように「当事者ではないけれども、閲覧していて重要削除対象に該当する書き込みを発見したので、削除依頼を行いたい」という場合は、第三者でも削除依頼を行えます。
ただし、メールという非公開の手段を用いることができず、「削除要請板」という公開の場でフォームから投稿する必要があります。
また、以下に示すような「重要削除対象に該当しない削除対象」については、「削除整理板」において公開で削除依頼を行う仕組みになっています。
削除整理板で削除依頼を行わなければならない書き込みの具体例を示すと、以下のようになります。
- 板のローカル・ルールに違反する書き込み
- 連続投稿やコピー&ペースト
- 重複した内容のスレッドの乱立
- 過度に下品で性的な書き込み
- 罠(ブラウザクラッシャーなど)へのリンク
- 固定ハンドルに対する叩き
詳細は、以下のページをご覧ください。
「削除ガイドライン」
http://www2.5ch.net/adv.html
ただし、これら重要削除対象とされていない書き込みについては、殆ど削除依頼がされておらず、放置されたままとなっているのが実情です。
第三者が通報する場合はフォームから投稿する必要がある
人権侵害を伴うような重要削除対象の書き込みについては、当事者の場合はメールという「非公開」の手段で削除依頼を行えます。
旧2ch時代のように「公開の場」でやり取りする必要がなくなったため、泣き寝入りする当事者が減少しました。
ただし、前述したように、当事者以外の第三者が削除依頼を行う場合は、従前と同様に公開の場でやり取りが行われます。
例えば、「電話番号」の書き込みは「重要削除対象」とされているので、削除要請板の投稿フォームから第三者が削除依頼を行えます。
ちなみに、現在の削除要請板は、ほぼ「第三者が電話番号の書き込みを削除依頼する」という目的で使われている状況です。
フォームに該当URLを貼り付けるだけで削除依頼を行えるので、通報者自身の本名や住所などを削除人に伝える必要はありません。
ただし、通報者のIPアドレスが表示されてしまう点に注意してください。
ルーターを再起動されることでIPアドレスが変動するプロバイダーを利用している場合は、IPアドレスが公開されても問題は無いと思われますが、ルーター再起動を繰り返してもIPアドレスが変動しない固定(静的)IPアドレスのプロバイダーを利用している場合は通報するのを避ける方が良いかもしれません。
「IPアドレスのみでは個人情報は分かず、特定にまでは至らない」と言われることもありますが、場合によっては他のサイトに残したIPアドレスを用いて、ある程度の素性を暴くことが可能になるケースがあります。
例えば、ログインせずにWikipediaの編集を行った場合にIPアドレスが公開されます。
また、「まちBBS」のようにIPアドレスが表示されるサイトで書き込みしていることもあるでしょう。
それらの「IPアドレスとセットになった情報」を紐付けていくことで、個人の特定に至る可能性があるので慎重に行動することをおすすめします。
訴訟を提起する場合は削除依頼についても弁護士に依頼しよう
なお、単純に5chから削除するだけで終わるのではなく、
- 書き込んだ人物に対して刑罰を受けさせるために告訴する
- 損賠賠償を求めて民事訴訟を提起する
などの場合は、削除依頼も含めて全てを弁護士に依頼しましょう。
削除依頼を行ってから弁護士に依頼すると、証拠保全の面で問題があります。
また、書き込みから時間が経過するとIPアドレスのログが残っていない可能性もあるため、最初から削除依頼を含めて弁護士に全てを任せる方が良いでしょう。
インターネット上の名誉毀損や誹謗中傷の被害を専門的に取り扱っている法律事務所であれば、5chにおける書き込み削除のノウハウを有しています。
ちなみに、5chの運営は「5ちゃんねるが認めた弁護士からの請求には原則として対応する」とアナウンスしています。
具体的な弁護士名は明らかにされていませんが、5chから「特別な対応」をされている弁護士もいるようです。
インターネット上の名誉毀損や誹謗中傷を専門に取り扱っている法律事務所に相談し、5chにおける書き込みの削除依頼経験があるかどうか質問してみると良いでしょう。
2ch.scにも削除依頼する必要がある
忘れてはならないのが、2ch.scにミラーリングされた書き込みの問題です。
5chから書き込みが削除されても、2ch.sc上に残ったままでは意味がありません。
2ch.sc上の書き込みは、2ch.scの運営に削除依頼する必要があります。
なお、2ch.scでは、旧2ch時代と同じように「原則公開」のルールとなっています。
重要削除対象についてもメールによる削除依頼を行うことができず、「削除要請板」(https://macaron.2ch.sc/saku2/)という公開の場で行わなければなりません。
2ch.scでは、削除依頼のやり取りが半永久的に残ってしまいます。
やり取りの内容によっては、「削除依頼を行ったために、逆に注目を集めてしまう」という事態になりかねないので、5chよりも慎重な姿勢で依頼しなければなりません。
まとめ
皆さんは、5chの削除依頼の方法について分かりましたか?
僕は5chが好きで、よく閲覧しています。
しかしながら、「これは誹謗中傷や名誉毀損に該当するのではないか?」と気になる書き込みをしばしば見かけます。
5chを利用する際は、自分自身が当事者になった場合に備えて、削除依頼方法を把握しておくことが重要です。
ジム・ワトキンスが5chの実質的な管理者となってから、重要削除対象の当事者であれば、「メール」という非公開の手段による削除依頼が可能になりました。
ただし、5chとは別に、書き込みをミラーリングしている2ch.scにも削除依頼を行う必要があるので注意しましょう。
本記事が、5chの削除依頼方法について調べている方のお役に立つことができれば幸いです。