こんにちは。管理人です。
僕は5ch(5ちゃんねる)が大好きです。毎日のように様々な板・スレッドを閲覧しています。
ところで、最近、友達から「5chボランティアの復帰人って何をする人なの？」と質問されました。
これまで5chを閲覧していて、「復帰人」というボランティアについて気にしたことはありませんでした。
しかし、友達から質問をされたことがきっかけで、改めて5chボランティアの復帰人について調査し、まとめてみました！
神様との会話から、まずは5chの運営系の板や5ちゃんねるwiki、過去ログを調査しようと思います。
旧2ch時代にまで遡って歴史的な経緯を調べていく中で、5chボランティアの復帰人について全体像を把握できそうです！
記事の中では、5chボランティアの復帰人について、2ちゃんねる時代にまで遡って歴史的経緯を含めて徹底解説しています。
5分で読めるので、5chの案内人について知りたい人は是非最後まで読んでください。
5chボランティアの復帰人とは？
5ch(5ちゃんねる)では、様々なボランティアが運営に関与しています。
ニュース速報+板を閲覧したことがある方であれば、各スレッドを立てている「記者」というボランティアの存在はご存知かと思います。
また、削除依頼を処理する「削除人」というボランティアについても、比較的多くの方が知っているかもしれません。
普段目にする機会は少ないかもしれませんが、実は記者や削除人以外にも、運営系の板において多数のボランティアが活動しています。
このような5chの運営を支えるボランティアの一つに「復帰人」という役職が存在します。
残念ながら、2020年6月現在、復帰人は殆ど活動を行っていませんが、旧2ch時代、復帰人は「板復帰」という重要な役割を担当していました。
また、削除系の板(削除要請板や削除整理板)において削除人の補佐役も兼ねており、削除依頼を行おうとしている一般利用者にアドバイスをする役割を担っていました。
まずは、復帰人の重要な役割である「板復帰」について、詳しく見ていきましょう。
板のスレッド一覧の表示が壊れた際に修復する役割を担う
復帰人の第一の役割は「板復帰」です。
板復帰とは、板のスレッド一覧の表示が壊れた際に修復する作業を指します。
具体的には、以下の「復帰屋さんの心得」にあるような手順で実行されます。
なお、現在の5chは耐障害性が向上しているため、スレッド一覧の表示がおかしくなることは殆どありません。
しかし、旧2ch(2ちゃんねる)が誕生したばかりの時期は、何度もスレッド一覧の表示が狂う事態が発生し、しばしば復帰人が板復帰を行っていました。
削除人の補佐役としてアドバイスも行う
復帰人の役割は、「板復帰」だけではありません。
復帰人は、削除系の板(削除要請板や削除整理板)において、削除依頼を行おうとしている一般利用者にアドバイスをするという役割も担うボランティアでした。
また、アドバイス以外にも、
- 「長期間放置されている依頼を削除人に報告する」
- 「溜まっている削除依頼をまとめる」
といったことも担当しており、削除人の補佐役として位置付けられていました。
復帰人には、削除人が下した判断に対して異論を述べることも認められていました。
削除人に登用される道も用意されていた
旧2ch時代には、一定期間、板復帰や削除依頼のアドバイスといった活動を続けていると、「削除人」に登用される道が開かれていました。
「くれくれ君」と呼ばれる「何でもかんでも教えてくれ」と要求する人物を排除するため、「心得」のような公式文書において削除人への昇格方法が懇切丁寧に示されることはありませんでしたが、復帰人として下積み修行を行った者に対して行われる募集で採用されたり、他の削除人から推薦されたりして、削除人に登用されていったようです。
ただし、現在の5chでは復帰人の新規募集自体がされていないので、このようなルートで削除人に就任することは不可能になっています。
案内人制度ができてから復帰人は新規募集されていない
2003年10月16日、「削ジェンヌ」というキャップ名の削除人が「案内人」というボランティアの募集を開始しました。
案内人は、復帰人から「板復帰」だけを取り除いたような役割を担うボランティアです。
削除人の補佐役として位置付けられており、削除系の板で一般利用者に対してアドバイスを行うことが活動内容でした。
復帰人と同様に、案内人も活動を継続すると削除人に登用される道が用意されていました。
なお、旧2chのサーバーの耐障害性が向上したことに伴い、「板復帰」の作業が不要になり、復帰人の役割は形骸化していきました。
そのため、「削除人への登竜門」としての役割は案内人が担うことになり、復帰人の新規募集はされなくなりました。
2020年6月現在、復帰人が活動している様子は殆ど確認できません。
耐障害性が向上したことによって復帰人が不要になった
5chの前身である「2ちゃんねる」(2ch)は、1999年5月30日に西村博之が「個人サイト」として開設したものです。
当初は掲示板が置かれているサーバーが貧弱であり、ハッカーから攻撃を受けることもありました。
2chが開設されたばかりの時期は「西村博之の個人サイト」として運営されており、現在の5chのように企業(Loki Technology, Inc.)が運営を行っているサイトではありませんでした。
そのため、セキュリティ面やサーバーの耐障害性に問題があり、攻撃を受けたりアクセス・書き込み数が一時的に急増したりして何らかの不具合が発生すると、スレッド一覧が正常に表示されなくなる事態が頻繁に起こりました。
そのような状況で板復帰の作業を行うために募集されたのが、「復帰人」(復帰屋)というボランティアです。
その後、2chは広告収入が増加していったこともあり、次第に「個人サイト」から「企業サイト」へと性質が変容していきました。
様々な2ch関連企業がプロのIT事業者として堅牢なシステムを構築するようになり、スレッド一覧表示が壊れる事態は殆ど発生しなくなりました。
その結果、復帰人は不要な存在となり、案内人制度の誕生後に新規募集がされなくなりました。
なお、2014年10月22日に「新生VIPQ2」という機能が全板に導入され、様々なコマンドが使用できるようになりました。
この中に「!rebuild:age|sage」というコマンドがあり、一般利用者でも板復帰を試みることが可能になりました。
具体的には、板復帰したい板の任意のスレッドにおいて、本文の1行目に「!rebuild:age」または「!rebuild:sage」と記入することで実行できました。
(https://maguro.5ch.net/test/read.cgi/anarchy/1410739932/210より)
このコマンドは、dat数とsubject.txtを比較して、過去ログ行きされていないdatの移動と、subject.txtに残ったdat落ちスレッドを精査し、必要と判定された場合に板復帰を実施するというものでした。
詳細については、以下のページをご覧ください。
ちなみに2020年6月現在では、5chの仕様が変更されており、「!rebuild:age|sage」というコマンドを利用できなくなっています。
削除系の板におけるアドバイス業務は案内人の役割となった
2003年に「削ジェンヌ」が案内人の募集を開始してからは、復帰人に代わって、案内人が削除系の板におけるアドバイス業務を担うようになりました。
具体的には、
- 削除要請板や削除整理板において、重要削除対象や一般削除対象の削除依頼を行っている利用者に対してアドバイスを行う
- 削除人に対して長期間放置されている案件を知らせる
などの役割を担当しました。
案内人は、一定期間活動を行うと削除人へ登用される仕組みになっていました。
しかし、ジム・ワトキンスが実質的な管理人となり、2017年にサイト名が2ch(2ちゃんねる)から5ch(5ちゃんねる)に変更されるという重大な出来事が発生してからは、案内人の新規募集はされなくなりました。
案内人の募集を開始した削ジェンヌが2ch.scに出て行ったことが関係しているのかどうかは不明です。
なお、2020年6月現在、5chにおいて「案内人」というボランティアが廃止されたわけではありません。
そのため、キャップを持つボランティアは依然として存在します。
ただし、活動している様子はあまり見かけなくなっています。
現在の5chにおいて復帰人が活動している様子は殆ど確認できない
ジム・ワトキンスが実質的な管理人になり、サイト名が2chから5chに変更された後も、正式には「復帰人」というボランティアが廃止になったわけではありません。
5ちゃんねるwikiによると、新体制になってからも「焼物屋」というキャップ名のボランティアが「復帰人」として続投しています。
また、5chの運営陣がキャップを付けずに板復帰を行っているケースもあるようです。
復帰人の新規募集がされなくなってから長い期間が経過しており、アクティブな復帰人が殆どいない状況が続いています。
そのため、現在の5chをかなりの頻度で閲覧している人であっても、旧2ch時代からの経緯を調査しない限り、「復帰人」というボランティアの存在自体を知らないかもしれません。
なお、ここ数年、復帰人の役割を引き継いだ「案内人」というボランティアの新規募集も見かけません。
ただし、案内人については、今後絶対に新規募集がないとも言い切れないので、5chの運営業務(特に、削除系の業務)に関心がある人は削除系の板を定期的にチェックすることをおすすめします。
まとめ
皆さんは、「復帰人」という5chボランティアの役割や、旧2ch時代からの歴史的経緯について分かりましたか？
現在の5chでは耐障害性が向上したことにより、板のスレッド一覧表示が壊れることが殆どなくなりました。
そのため、復帰人は新規募集されていません。
なお、復帰人のもう一つの重要な役割である「削除系の板におけるアドバイス」は案内人に引き継がれています。
僕は5chが好きで、毎日のように様々な板・スレッドを閲覧しています。
運営系の板におけるボランティアの活動は「縁の下の力持ち」であり、決して目立つものではありません。
しかし、5chの運営にはボランティアの役割が欠かせないものであり、大変感謝しています。
