Togetterは、Twitter内にアップされているツイートをもとにした「まとめ記事」を掲載するキュレーションサイトです。
誰でも簡単にツイートをまとめられることから人気を呼び、今ではキュレーションサイトの代表格にもなっています。
しかし、誰もが手軽に利用できることから「まとめ記事作成者の意図によって、自分のツイートが本来とは違った意味で使われている」といった事例も少なくからず発生しています。
そうした事例に自分のツイートが使われていたとしたら、誰でもイヤに感じるものですよね?
また、自分や知り合いに対する誹謗中傷をまとめたツイート記事が掲載されていたとしたら不快・心配に思う方もいるはずです。
そこで、この記事ではTogetterに対するツイート・記事の削除依頼方法についてご紹介していきたいと思います。
Twitterに投稿されているツイートを自由に使うことが出来るのがTogetterの醍醐味なのですが、やはりその分問題となることも多いです。
そこで、ここでは仮に自分のツイートが勝手に引用・掲載されていた場合の削除方法や、誹謗中傷などをまとめた記事自体を削除依頼する方法について詳しく解説をおこなっていきます。
Twitterを利用している方であれば、誰もが当事者になる可能性があることですので、ぜひしっかりとその内容を理解していってください。
Togetter(トゥギャッター)とは?削除依頼できる?
それでは最初に、ツイートを利用してまとめ記事を作成するという「Togetter」について基本的な情報から抑えていきましょう。
Togetter(トゥギャッター)は個人が自由にツイートをまとめたサイト
簡単に言いますと、TogetterはTwitter上にアップされているツイートを使った「まとめサイト」です。
まとめサイトというと2chや5chのスレにあるコメントをまとめたものをイメージする方も多いかもしれませんが、こうしたTwitterをベースにしたまとめサイトも存在します。
ちなみにまとめサイトはキュレーションサイトとも呼ばれることがありますが、意味としては一緒です。
つまり、「Togetter=Twitter版まとめサイト」といった認識で特に問題はありません。
しかし、ツイートを自由にまとめられるとなると「著作権的なものはどうなっているの?」といった疑問を思い浮かべる人もいますよね。
そこで、TogetterとTwitterの関係性について解説をしていきたいと思います。
Togetter(トゥギャッター)における著作権の扱いについて
結論から言いますとTogetterはTwitter社から正式に「ツイートの引用が認められているサイト(運営会社)」なので、Togetterのシステム内であれば自由にツイートを選択・引用・掲載して良いことになっています。
ちなみに、Twitterの利用規約では「投稿されたツイートはその時点でTwitter社の好きなように扱っていい(意訳)」と定められています。
そのため、Twitter社と提携する会社がツイートを引用したいと申し出れば、そのツイートは自由に使われて問題ないということになるわけです。
もちろんTwitter上に商業的なイラストなどをアップしたとして、そのツイートをもとに第三者がイラストの販売などをすることはNGです。
あくまでツイートを引用・掲載することは自由ですが、その内容や写真・イラスト・動画などは投稿者本人のものといった認識となります。
しかし、それでも勝手に自分のツイートをほかのサイトにアップされたくない、Togetterでまとめられたくないと感じる場合は自衛手段を取るしかありません。
Togetter(トゥギャッター)にまとめられたくない場合の自衛方法
Togetterのキュレーター(まとめ記事作成者)に自分のツイートを勝手に引用されたくない場合は、そうした方々を「ブロック」するようにしましょう。
ブロックをすると相手は自分のツイートを見ることが出来なくなり、結果として引用もされないことに繋がります。
ちなみにブロックはTwitterでもTogetterでも出来ますのでご安心ください。
しかし、それでも相手が執念深く別のアカウントを使って再度ツイートの引用をおこなってきたとしたらどうすればいいのか?という心配もあるかもしれません。
その場合には
- Togetterに対して削除依頼を出す
- Togetter上にまとめられた自分の該当ツイートを削除する
などの方法を取り、違反報告をおこなっていきます。
Togetter(トゥギャッター)への削除依頼はできる
Togetterに対しては、正当な理由があれば削除依頼をおこなうことが可能です。
また、自分でもツイートの削除をおこなえるようになっています。
この点においては、ほかのキュレーションサイトより対処の仕方は楽と言えるでしょう。
ただし、自分のツイートだけでなく記事の内容まとめて削除して欲しいとなると、その方法は少し複雑になります。
ちなみにこれは「自分や知り合いに対しての誹謗中傷・悪意あるツイート」を多くまとめた記事などに関する対処法です。
こうしたケースも含めて、次にTogetterへの削除依頼方法を解説していきますので、ぜひ参考にしていってください。
Togetter(トゥギャッター)の削除依頼方法は?
ここからは具体的にTogetter上での削除依頼方法について解説をしていきます。
Togetter(トゥギャッター)で自分のツイートがまとめられていた場合の削除依頼方法
まず、自分のツイートが勝手に引用されていた場合は、自分でそのまとめ記事から該当ツイートを削除することになります。
- まとめ記事の右上の▼ボタンをクリック
- 「ツイートを削除する」を選択
- 削除するツイートを選択(もしくは全選択)
- 削除実行
上記の手順をおこなえば、あなたのアカウントから抜粋されたツイートはまとめ記事から削除されることになります。
また、再三に渡って自分のツイートが引用されていて困っている場合は、▼ボタンの「報告する」をクリックしてください。
そうするといくつかの選択項目が出てきますので、自分が困っている内容に沿って選び報告をすれば一応Togetterに対して連絡がいくようになっています。
とは言え、イタズラ目的での報告がおこなわれることも考えられますので、この報告でいきなり相手のアカウントが停止になったりはしません。
あまりにも悪質な行為が多い場合には、それだけ違反報告が重なるので停止処分もあり得ますが、あくまで抗議のひとつくらいで考えておいてもらえればと思います。
次に、自分では削除できないツイートを削除依頼する方法について見ていきましょう。
Togetter(トゥギャッター)で自分に関する内容がまとめられていた場合の削除依頼方法
自分のことに関するまとめ記事だが、自分のツイートが使われているわけではないので削除できない。
こうした場合は、Togetterへ直接「削除依頼」を出すことになります。
- Togetterの問い合わせフォームにアクセス
- 「お問い合わせの種類」の中から「特定のまとめについて」「特定のユーザーについて」など該当するものを選択
- 内容を入力(まとめ記事を削除して欲しいなど)
こちらがTogetterに対する削除依頼方法です。
削除依頼を出す際にはいくつか注意点もありますので、そちらについては下記を参照ください。
- 必ず自分のアカウントでログインする
- 削除依頼をするまとめ記事についてURLを添付する
- 削除依頼を出す根拠を提示する
- どの利用規約に違反しているかを明記する
- メールアドレスは必ず連絡が付くものを入力する
以上の点を守った上で削除依頼を出し、その正当性が認められれば該当するまとめ記事は削除されます。
ただし、この場合において重要なのは「どういった利用規約違反をしているのか」という点です。
基本的にTogetterではツイートのまとめは自由におこなって良いと定められているので、削除するのに適した理由がなければ対応をしてくれません。
そこで見て欲しいのがTogetterの利用規約です。
Togetterの利用規約には色々な文言が書かれていますが、確認するべき部分は「第6条」の禁止行為についてです。
第6条には全部で28項目あり、そのうち誹謗中傷によってまとめ記事を削除したいときに適用される可能性が高いものは以下の3項目となります。
- 犯罪的行為若しくは反社会的行為、又はこれを援助、助長、促進、若しくは関与する行為
- トゥギャッター又は第三者の著作権、特許権、商標権及びその他の知的財産権、若しくは企業秘密等の知的財産権を侵害する行為又は侵害するおそれのある行為
- トゥギャッター若しくは第三者を不当に差別し若しくは誹謗中傷し、又はトゥギャッター若しくは第三者の信用若しくは名誉、プライバシー権、パブリシティ権、肖像権、若しくはその他一切の権利を侵害する行為若しくは侵害するおそれのある行為
こうした禁止事項に抵触をしていれば削除依頼がスムーズに受け入れられるかと思いますので、Togetter上で誹謗中傷をされている方はぜひ参考にしてください。
次に、自分自身のことではないが代理人としてまとめ記事を削除したい場合における対処法を見ていきます。
そのほかに関する削除依頼方法(第三者・代理人など)
自分のことではないが、自分の知り合いや近しい人間に対する誹謗中傷まとめ記事を見つけた。
こうした場合は本人との関係性が分かるアカウント・情報・証明などを持った状態でTogetterへ削除依頼を出してください。
完全なる他人からの削除依頼に関してはTogetterも対応をしてくれません。(好きなアイドルの悪評ツイートをまとめた記事を消して欲しいなど)
逆に、誹謗中傷や悪意のあるツイートをまとめられた本人との関係性が明確に分かれば、第三者からの報告であったとしても削除依頼が認められる可能性はあります。
このように、Togetterでは色々なケースにおける削除依頼を受け付けていますので、何か問題があった場合には参考にしてください。
しかし、こうした削除依頼だけでは問題が解決しないときにはどうしたらいいのか?といった悩みを持っている方もいるかもしれません。
そこで、次に最終的な解決方法について解説をおこなっていきます。
削除依頼をしてもTogetter(トゥギャッター)上での問題が解決しない場合は?
自分のツイートやまとめ記事の削除依頼をしても問題が解決しない場合は、弁護士や警察といった然るべき機関を頼ることになります。
弁護士に依頼をする
Togetter上でのまとめ記事がすでに広く拡散されてしまい、削除依頼だけでは対処できないといった場合には専門の弁護士を頼るようにしましょう。
ネット上に拡散された誹謗中傷を、個人ですべて削除するというのは正直かなり困難です。
そのため、ネット問題を専門に取り扱う弁護士に依頼をして、拡散された情報を法的に消去してもらうのが一番スムーズと言えます。
しかし、中には「弁護士に依頼をするとなるとお金が掛かってしまうのでちょっと厳しい…」といった方もいるでしょう。
そうしたときにはまとめ記事を作成した人間を相手取り、裁判によって慰謝料を請求するといった方法も検討してみてください。
誹謗中傷がひどい場合は裁判も視野に入れる
Togetterの機能を悪用してあまりにもひどい誹謗中傷まとめ記事を作成した人間に対しては、慰謝料を求める裁判を起こすことも可能です。
もちろん、
- どの程度の誹謗中傷なのか?
- 慰謝料請求がおこなえるほどの内容か?
- そのまとめ記事によってどういった実害があったのか?
といったことが重要になりますが、仮に誹謗中傷を受けたことにより仕事がなくなったなどの実害があれば裁判で勝訴する可能性は高いと考えられます。
そのため、まずは無料相談可能な弁護士を訪ね、その内容を確認してもらうようにしましょう。
弁護士が裁判を起こして勝訴まで持っていけると判断すれば、高い確率で慰謝料を請求するところまで話を持っていけます。
こうした方法も視野に入れた上で問題解決に努めてもらえればと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
総括
Togetterに対して削除依頼を求める方法や自分で該当ツイートを削除する方法についてご紹介してきました。
手軽に利用できるTogetterだからこそいろいろなケースの問題が起きますが、対処方法もいくつかありますのでぜひ冷静に対応するよう心がけましょう。
また、最終的には弁護士に頼るといった解決策もありますので、そちらもどうぞ参考として覚えておいてください。