どうもこんにちは、管理人のけいすけです。
5chまとめサイトに多く寄せられる不満の一つの「たらい回し」があります。
「たらい回し」とは、読みたい記事のタイトルをクリックしても記事本文が表示されず、広告と記事のタイトルのリンクだけが置かれたページに飛ばされ、クリックするとまた同じようなページに飛ばされ…と延々とリンクをクリックさせられて結局は本文が読めないというものです。
今回はなぜこのようなウザい「たらい回し」が存在するのか?「たらい回し」のない快適な5chまとめサイトはないのか?調査していきたいと思います。
何かと「たらい回し」に当たることが多いので5chまとめサイト全体のイメージが悪くなっていますが、「たらい回し」を行っていない5chまとめサイトもあります。
リンクたらい回しが無く、快適に読めるおすすめの5chまとめサイトをご紹介していきます。ぜひお読みください。
まとめサイトにリンクたらい回しが多い原因
はじめに、
- リンクたらい回しがなぜ行われるのか
- まとめサイトで多いのはなぜなのか
この辺りの事情を掘り下げてゆきます。
まとめサイトはPV数が多いほど収入が増える
まとめサイトを運営する管理者の目的は広告収入であり、広告収入を支払う代理店が価格の根拠としてるのがPV数です。
PVとは「ページビュー」の略で、そのサイトがどれだけの人に見られているかという数値です。
広告を出す方としても多くの人の目に触れなくては意味がないので、PV数が多いサイトに多くの広告費を支払うという構図は平等で分かりやすいものです。
こういった事情から、まとめサイトの管理者は何としてでもPV数を増やそうとします。
リンクたらい回しは金儲けの小技
リンクたらい回しが横行する原因として、リンクたらい回しを行うとその回数だけPV数が増えることが期待できるからです。
まとめサイトの記事を見に来る人が1人いたとして、その人が記事を読むだけだと1PVになります。
これをリンクたらい回しによって記事本文までに表示するページを3つに増やすと、1人の読者から3PVを得ることができます。
リンクたらい回しは、収入を得たいまとめサイト管理者にとってはPV数=広告収入を水増しできる金儲けの小技ということなのです。
リンクたらい回しはサイトの破滅へ向かってゆく
しかしながら、現在ではそういったリンクたらい回しの小技が多くのネットユーザーに知れ渡っており、リンクたらい回しそのものが批判の対象になることが増えています。
また、まとめサイト管理人がPV数と同じくらい気にしているのがGoogleからの検索流入です。
検索サイト最大手のGoogleの検索結果(それもリストの上の方)に表示されれば、大きな苦労をせずにPV数=広告収入を増やすことができます。
ただし、リンクたらい回しは近年のGoogleから「価値の低い情報」と判定され、検索でヒットしない傾向にあります。
(正確には、リンクたらい回しの中継で表示される「記事タイトルのリンク」「広告」のみが表示されるページに価値無しの判定が下されています)
さらには、ネットユーザーが手動でサイトの良し悪しを評価する仕組みがネットのそこかしこで稼働しており、リンクたらい回しのようなヘイトを集める方式には「Bad」評価が集まる傾向があります。
リンクたらい回しは一時的な収入アップは望めるものの、サイトそのものの寿命・サイト運営のメリットであるはずの「継続的な収入」から遠ざかる、破滅へ向かう劇薬とも言える手法なのです。
リンクたらい回しが無いまとめサイトは古参・大手に多い
まとめサイト全体を指して、リンクたらい回しばかりでウザいと言われることが多いのですが、実際には古参・大手のまとめサイトにはリンクたらい回しが少ない傾向にあります。
リンクたらい回しがあるとしても、合間のページがワンクリック分に抑えられていたりします。
PV数が安定している古参・大手にとっては、リンクたらい回しを使った小遣い稼ぎよりも、既にサイトのリピーターになっている読者からヘイトを向けられる方がリスクだからです。
現在では、多数の古参・大手が存在する総合ニュース系のまとめサイトは、新規で立ち上げても成功が望めないと言われます。
一方で総合ニュース系を避け、人気漫画・ゲーム・アイドルなどの情報発信に特化した専門系のまとめサイトにはまだまだ可能性があります。
これからまとめサイトを立ち上げようと考える場合には、リンクたらい回しは既にデメリットの方が多い手法であると認識し、用法・用量を守って使用する(小遣い稼ぎにしてもワンクリック程度にしておく)方が良いでしょう。
リンクたらい回し無し!快適に読めるおすすめの5chまとめサイト
ここからは、実際にリンクたらい回しがないことが確認されている5chまとめサイトをご紹介していきます。
主に総合ニュース系から抜粋しています。
アルファルファモザイク
政治経済からアニメなどのサブカルチャーまで幅広い話題を取り扱っているまとめブログです。
一日の更新数が多いことで有名な5chまとめサイト(自称は「まとめブログ」)です。
サイト上部にニコニコチャンネルのメニューがあり、意外にもニコニコ(旧ニコニコ動画)のブログサービス内で稼働しているサイトです。
東日本大震災(2011年)の時点で情報メディアとして不動の地位を築いていた、5chまとめサイトの中でも古参の一つです。
その時代の日本のインターネットでは、YouTubeよりもニコニコ動画の方が人気・勢いが高かったことが、プラットフォームをニコニコに置いている事情にも関連しています。
サイト中央にリストアップしている「自前の記事」に関しては、リンクたらい回しをされることなく快適にまとめ記事を読むことができます。
ただし、サイト左側に表示されているリンク集には、外部アンテナサイトの埋め込みが含まれており、提携先によってはリンクたらい回しが発生することがあります。
痛いニュース
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/
2005年ごろには既に存在していた古参の5chまとめサイトで、転載元が「2ちゃんねる掲示板」となったまま修正されていなかったりと、歴史を感じさせる箇所が多々見られます。
ライブドアブログのサービスを利用しており、アドレス(ドメイン)も「blog.livedoor.jp」のまま運営されていて、隠す気もないようです。
インターネットで最大手の広告代理店であるGoogleの広告(Google AdSense)の導入の為には、独自ドメイン(誘導で導入する専用のアドレス)の設定が必須です。
が、独自ドメインを持たない痛いニュースにもGoogle AdSenseの広告が表示されています。
Googleがそのようなルールを設定する以前から存在していたサイトであり、十分なPV数をGoogle側に提供している人気サイトであることの証明でしょう。
表示される記事のリンクは基本的に痛いニュース内部のものに限られていて、リンクたらい回しがありません。
外部サイトへのリンクは囲みレイアウトで分かりやすくなっており、リンクたらい回しのストレスとは無縁なサイトになっています。
暇人速報
2008年設立の古参の5chまとめサイトで、ニュー速VIP、ニュース速報、ニュース速報+、ビジネスニュース等のスレッドをまとめています。
「ひまりん」という美少女のマスコットキャラクターが存在します。
痛いニュースと同じくライブドアブログのサービスを利用していますが、こちらは独自ドメインを導入・設定しています。
数千件にも及ぶ自前のまとめ記事を保有しており、それらへのアクセス時にはリンクたらい回しが発生しません。
しかし、肝心の「自前の記事」のヘッドラインやメニュー画面の表示が目立たず、外部のアンテナサイトやライブドアニュースなどへのリンクが混在しており、リンクたらい回しに遭遇する確率が高いのが惜しいところです。
記事の選抜が特徴的なので、ハマる人にはハマる5chまとめサイトでしょう。
無題のドキュメント
https://www.mudainodocument.com/
主にニュー速VIPからのまとめを行っており、「ムダイ」という人物が管理しています。プラットフォームはニコニコを利用しています。
ヘッドライン記事の表示は、
- アイキャッチ画像
- (記事ごとに凝ったキャッチコピー)
- 【この記事の続きが気になった】
といった形式になっており、見た目に引かれやすいレイアウトになっています。
ただし、「記事ごとに凝ったキャッチコピー」のリンクをクリックすると、外部のショッピングサイトに飛ばされる広告になっています。
まとめ記事本文を読みたい場合には「この記事の続きが気になった」をクリックします。
「この記事の続きが気になった」よりも広告用のリンクの方が文字が大きく目立つことから、初見では「騙された感」が強いので注意が必要です。
キニ速
http://blog.livedoor.jp/kinisoku/
きにそくんなる人物が運営する5chまとめサイトで、VIP、VIP+、ニュース速報の気になる情報を引用しています。ライブドアブログを利用しています。
自前の記事のリンク(新着記事・人気記事・カテゴリー)は概ね左側のメニューに集約されている一方、サイト中央の目立つ位置にある記事リストは外部リンクになっており、自前の記事以外をクリックしてしまうとリンクたらい回しが発生します。
しかし、エッチな記事の割合がそこそこ多いことから、ついつい読んでしまう5chまとめサイトです。
ゴールデンタイムズ
http://blog.livedoor.jp/goldennews/
ライブドアブログのサービスを利用した5chまとめサイトです。ググると同名の韓国料理店がヒットし、旨そうな画像が目に飛び込んで来ますが、そちらとは全く関係ありません。
生活やビジネス系の記事のほか、漫画・アニメ・ゲーム系の話題もあり、読み物として面白い仕上がりになっています。
しかし、肝心の自前の記事よりも外部リンクをサイト最上部に持ってきており、目に入ったリンクをクリックするとリンクたらい回しが始まってしまいます。
「RSSヘッドライン」と銘打たれた囲み部分が外部リンクですので、初見では注意が必要です。
コミック速報
漫画・アニメ関連の2ちゃんねるまとめサイトです。アニメキャプチャーの画像が目立ちますが、ニュース・雑談・面白ネタなども扱っており、半分は総合ニュース系のようになっています。
レイアウトが画像を多用した今風ブログのようになっていてとっつきやすい上、サイト下部のリンク集以外に外部リンクはなく、リンクたらい回しのストレスとは無縁のサイトです。
IT速報
http://blog.livedoor.jp/itsoku/
主にIT関連に2chまとめブログです。プログラミングやガジェット、WEB制作などのトピックについてまとめています。プラットフォームはライブドアブログを使用しています。
記事は新着順やカテゴリー別の他、人気タグから検索をかけることができ、いかにも技術者が作ったブログといった風情です。
記事の抜粋もIT系・技術系に特化しており、情報収集に便利なまとめサイトでしょう。
サイト上部の「ヘッドライン」には外部サイトへのリンクが混在しているものの、なぜかリンクたらい回しの確率が低く(ゼロではありません)外部サイトの記事本文に直接アクセスできることが多いです。
哲学ニュースnwk
http://blog.livedoor.jp/nwknews/
ライブドアブログのサービスを利用した5chまとめサイトです。オカルト・怖い話系のまとめが多く、ついつい読みふけってしまいます。
サイト上部の「厳選サイト様記事紹介」という囲み部分のリストが外部リンクで、リンクたらい回しに遭いやすくなっています。
ライフハックちゃんねる弐式
http://lifehack2ch.livedoor.biz/
ライブドアブログのサービスを利用した5chまとめサイトです。生活に役立つライフハック術の情報を拾ってくるというコンセプトを持ちます。
サイト上部の囲み部分のリストが外部リンクで、リンクたらい回しに遭いやすくなっています。
ワンクリック分くらいなら多めに見ることも大事
様々な5chまとめサイトについて、リンクたらい回しを回避するポイントを解説してきましたが、面白い情報を得るためには、時にリンクたらい回しに飛び込む勇気も必要です。
特に中継ページが1つだけで、ワンクリックで記事本文に辿り着けるものについては許容範囲と言えるでしょう。
古参・大手の総合ニュース系以外の、専門的な(各種ソシャゲやアイドルなど)まとめサイトには新興勢力が多く、彼らにもサイト更新の作業に取られた時間や労力を広告収入で回収しなければならないという事情があります。
本当に問題にすべきは、いつまでたっても記事本文に辿り着けない悪質なリンクたらい回しです。
まとめ
リンクたらい回し無し!快適に読めるおすすめの5chまとめサイトというテーマでご紹介してきました。
それぞれのまとめサイトには傾向や特徴がありますので、自分に合ったまとめサイトを見つけてください。