この記事ではネット掲示板「5ちゃんねる」の「特定班」に関する情報を詳しくご紹介していきます。
昔から「何かしらの炎上案件があったときに特定班がその個人を特定する」というのが5ちゃんねるの特徴のひとつです。
そういった個人を特定する人たちを「特定班」と呼ぶわけですが、5ちゃんねらーたちの特定能力は非常に高いものがあります。
しかし、実際に特定班たちはどういったところから個人情報を特定しているのか?というのも気になる部分です。
そこで、ここでは特定班がどういった特定作業をおこなっているのかをまとめました。
また、合わせて5ちゃんねるに投稿をおこなった人を特定する正規のルートについても解説していきます。
ちょっとした情報だけでも個人を特定するから、万が一自分が目を付けられたときを考えると怖くなってくるよ
5ちゃんねるに何かしらの投稿をするときは情報を漏らさぬよう注意するべきじゃな
自分が映っていない画像でも、そこから住んでいるエリアを特定される可能性は低くないんじゃよ
たびたび5ちゃんねるでは個人を特定する「祭り」が発生しますが、そういった事態に巻き込まれたくない場合は利用方法を考えなければなりません。
ここでは「5ちゃんねるで個人が特定されるまでの流れ」などをご紹介していきますので、最近になって5ちゃんねるを使い始めたという方は、ぜひ参考にしていってください。
5ちゃんねるの特定班が投稿者を特定する方法
5ちゃんねるでは色々な事柄に対する特定がおこなわれますが、やはり個人情報を特定するときというのは盛り上がりやすい傾向にあります。
まずは「そういった特定作業がどういった形でおこなわれているのか?」また、「特定班とはどういった人たちを指すのか?」を見ていきましょう。
5ちゃんねるの特定班とは?
5ちゃんねるでもっとも有名な特定班と言えば「鬼女」と呼ばれる方々です。
鬼女とは「既婚女性板」に常駐するユーザーを表すネットスラングで、昔から「鬼女だけは敵に回すな」と言われるほど驚異的な特定能力を持っています。
また、「なんでも実況J(ジュピター)板」に常駐する「なんJ民」や、「ニュー速VIP板」の「VIPPER」たちも炎上案件によって動き出すことがあります。
こうした特定班たちの特徴は、世間のニュースで取り上げられている事件の犯人や、5ちゃんねるで迷惑行為を働く荒らしを特定することに全力を掛けているところです。
ただし、最近ではネット上での個人情報取り扱いに関する規制が強くなってきたので、特定した犯人の氏名をダイレクトに投稿する人は減ってきました。
(特定が間違っていて、関係ない人が被害を受ける事件も増えてきたため)
とは言え、5ちゃんねるでの特定行為自体がなくなったわけではありません。
5ちゃんねるの特定班に目を付けられれば、勝手に本名や住所などを公開される恐れもあります。
URL:https://tsushima.5ch.net/test/read.cgi/news/1257091655/
こちらは旧2ちゃんねる時代に一時期盛り上がっていた「特定祭り」のスレッド参考例です。
ご覧のように昔は特定された人物の個人名がスレタイになるほどでした。
今ではこういったスレタイをあまり見かけませんが、それでも特定をされれば晒上げられる危険性はあります。
ちなみに上記のスレッドで特定された学生の事件は、もともと普通のニュースで取り上げられるようなものではありませんでした。
特定が始まるきっかけになったのは自身のSNSに事件性のある動画を投稿したことによります。
- SNSに事件性のある動画や画像をアップする
- それを見つけた5ちゃんねらーが面白がってスレッドにする
- 「個人を特定しようぜ」という流れが出来上がる
- 鬼女などの特定班が動く
- 個人が特定され5ちゃんねる上で大炎上
- 結果としてニュース化される
このように5ちゃんねる発信でSNS上の事件がニュース化されることも珍しくありません。
ここ数年だとTwitterやInstagramに投稿した画像をきっかけとして「5ちゃんねるで炎上」>「ニュース報道される」といったことも多々あります。
代表的なもので言えば、いわゆる「バイトテロ」などがそのひとつです。
バイト先の飲食店で不適切な行為をして、それをSNSにアップした人物が5ちゃんねるで特定されるというのは、もはや定番の流れとなっています。
「本名でTwitterやInstagramをやっていないから安心」という方も少なくありませんが、特定班に掛かれば数日で本名や在籍している学校・会社などがバレますので注意しましょう。
5ちゃんねるの特定班は投稿者の個人情報を特定できる?
5ちゃんねるは匿名性の高いネット掲示板ですので、自ら情報を流さない限りは個人情報を特定されることはありません。
ただし、ちょっとした情報だけでも分かっていれば特定班によって個人情報を特定される可能性はあります。
たとえば自分の家の近くで撮った画像を5ちゃんねるに投稿したとしましょう。
特定班に掛かると、その画像1枚だけでも住んでいるエリアがバレたりします。
ほかにも5ちゃんねる上でのやり取りをきっかけにして本名などが特定されるリスクはあるのですが、基本的には「自分で情報を出さなければ大丈夫」です。
特定班によって5ちゃんねる投稿者が特定されるケースというのは非常に稀です。
過去には荒らしの身元が特定されることもあったようですが、それは自分で身元バレするような情報を出していたせいと言えます。
しかし、やはり気になるのは「どうやって個人を特定しているのか?」という点です。
そこで、次は特定班たちがおこなっている特定作業について見ていきましょう。
5ちゃんねるの特定班がよく使う特定方法
URL:https://times.abema.tv/articles/-/7023151
特定班と呼ばれる方々がどうやって特定作業をしているのか?については実際のニュースなどでも取り上げられています。
まず特定班が調べるのは画像とSNS情報です。
画像には様々な情報が詰まっていますので、特定班はその画像を細かく調べるところから作業を始めます。
過去にはマンホールの柄、電柱に書かれている番号などから相手の住んでいるエリアを特定するねらーたちがいたわけですが、これはもう定番の方法として知られています。
そのほか、ボンネットや鏡に写り込んだ風景や背景、被写体の瞳に写る相手なども特定作業に使われる要素のひとつです。
最近のスマホカメラは精度が高いため、こうした情報が多く含まれてしまうことを理解しておきましょう。
また、一般人の場合はSNS情報がバレるとそこから一気に本名や住所などを知られる可能性が高くなります。
これは、自分では個人情報を流していないつもりでも、自分と繋がっている友人・知人が学校名や会社名を投稿しているかもしれないからです。
さらに5ちゃんねるでは特定作業が進むと、その特定相手の知り合いが出てくることもあり得ます。
そういった人物が卒業アルバムの写真などをアップすれば、画像と本名が一致したりするわけです。
このように画像とSNS情報から個人を特定されるケースは少なくありません。
しかも5ちゃんねるだと炎上祭りに乗じた多くのユーザーが一緒になって特定をしますので、加速度的に特定作業が進みます。
ということで、次はこうした特定作業の対象にならないためにはどうしたら良いのか?について見ていきましょう。
5ちゃんねるの特定班に特定されないための対策
ここからは5ちゃんねるの特定班に特定されないための対策についてご紹介していきます。
①写真をアップするのは危険
まず、5ちゃんねるに実生活で撮影した写真をアップするのは危険ということを覚えておきましょう。
ただの食べ物の画像や飼い猫の画像くらいなら問題ありませんが、人物や家の近所が写っている画像をアップするのはおすすめしません。
URL:https://hayabusa.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357312491/
たとえばこちらは5ちゃんねるで立てられた特定スレッドです。
写真1枚から場所を特定する遊びをおこなっているわけですが、スレッドを立てて1分以内に場所が特定されています。
URL:https://hayabusa.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357312491/
このようにスレ主も「なんで分かったの?」と書き込んでいますが、画像に写っているお店の名前や商店街から検索を掛ければすぐに場所が分かります。
とは言っても、これくらいの解像度に加え1分も経たないうちに正解を導き出せるところは、さすが5ちゃんねるの特定班といった印象です。
もちろんこれは参考例に過ぎませんが、自分でも知らないうちに「自分の個人情報」を画像に写してしまっている危険性はあります。
そのため、画像をアップするときには細心の注意を払いましょう。
②SNSに関するちょっとした情報を投稿するのもNG
5ちゃんねるに自分のSNS情報を投稿することはかなり危ない行為です。
もちろんアカウントのヒントになるような情報を流すこともNGと言えます。
先ほども軽く触れましたが、自分では個人情報を載せていなくても繋がっている人間が何かしらの情報を載せている可能性はあるわけです。
自分のSNSアカウントから知人を調査され、その結果として自分が特定されるのはよくあるパターンです。
こうしたことからも無闇にSNSの情報をネット上に流すのはおすすめしません。
③「実生活の話はしない」が鉄則
5ちゃんねるは匿名で利用できるネット掲示板です。
そのため、基本的には誰がどんな人物なのか特定のしようがありません。
しかし、実生活の話をしてしまえば自分が誰なのかが分かってしまいます。
もちろん本名などを明かす人はいないと思いますが、たとえば「〇〇出身」「〇〇中学の卒業生」「〇〇歳」といった情報を会話の中でしてしまうと高確率で身元バレします。
また、勤めている会社の話をするのも止めておきましょう。
会社の話から個人が特定されれば、仕事に影響が出ることも考えられます。
5ちゃんねるはあくまで「バーチャルな場」という意識で利用しないと不利益を被りますので、ぜひこうした部分に気を付けてください。
5ちゃんねるの投稿者を特定する正規ルートは?
最後に簡単な形で5ちゃんねるの投稿者を特定する正規ルートについて解説しておきます。
5ちゃんねるは匿名掲示板ですが、誹謗中傷や事件性の高い投稿に関しては個人情報を開示する可能性があります。
5ちゃんねるに対して特定したい投稿者のIPアドレス情報開示を求める
ひどい誹謗中傷などを5ちゃんねるに書いている投稿者を特定したい場合は、法的な根拠を揃えてから5ちゃんねるに対して「IPアドレス情報の開示請求」をおこないます。
これは個人でも出来ますが、弁護士に頼るのが一般的ということを覚えておいてください。
(犯罪予告などをおこなっている投稿者を特定したいときは警察に相談しましょう)
弁護士がIPアドレス情報の開示請求に見当たった案件であると判断すれば、5ちゃんねるに対して裁判所経由の仮処分申し立てをおこないます。
裁判所から命令が出ると5ちゃんねるは、投稿者のIPアドレス情報を開示しなければなりません。
こうして特定したIPアドレスを使い、次はネットプロバイダーに対して発信者情報開示請求をおこなっていきます。
プロバイダーに対して発信者情報開示請求をおこなう
IPアドレスが分かったら、そのIPアドレスの持ち主が誰なのか?をネットプロバイダーに問い合わせます。
もちろん問い合わせるだけでは情報を公開してくれませんので、このときもプロバイダーに対して発信者情報開示請求の申し立てをおこないます。
裁判所が情報開示に妥当と判断すればプロバイダーはそれに従うしかなくなり、IPアドレスの持ち主を教えてくれるわけです。
こうした正規ルートを使えば投稿者を特定することが出来ます。
逆に言えば、訴えられたくない方は「5ちゃんねるで人に恨まれるような投稿はしない」ということを理解しておきましょう。
まとめ
5ちゃんねるの特定班に関する情報を色々とご紹介してきました。
特定班に掛かるとちょっとした情報からでも個人を特定されてしまう可能性があります。
そのため、5ちゃんねるを利用する際には出来る限り自分に繋がる情報を投稿しないようにしましょう。