この記事では2022年3月ごろから5月にかけて5ch内で話題となっていた「絵師こなつのトレパク冤罪騒動」について詳しくまとめています。
なお、これに関してはトレパク冤罪騒動と書いている通り「絵師こなつがトレパクをおこなったわけではない」という結論のもと話を進めていきますので、その点は事前に理解しておいてください。
騒動自体を知らない方はもちろんのこと、「5chで何やら盛り上がっている話題があるけど一から自分で調べるのは面倒」という方は、ぜひこちらの内容を参考にしてもらえればと思います。
トレパク冤罪騒動ってどんな内容なの?
そのあたりも詳しく説明していくからぜひ最後まで読むがよい
5chでは昔からネット上の騒動を取り上げて犯人や黒幕を特定する作業が盛んにおこなわれています。
今回の絵師「こなつ」のトレパク冤罪騒動も同じような形で注目され、5ch内では事の経緯に関する議論が交わされていました。
その中で黒幕と見られる人物が5chに書き込みをおこなっていたことがバレて、最終的には自ら謝罪する形となったというのが大まかな流れです。
ここではそんな「絵師こなつトレパク冤罪騒動」の登場人物や流れ、結末までを分かりやすくご紹介していますのでご覧になってみてください。
5chで話題となった絵師「こなつ」のトレパク冤罪騒動とは?
ここで取り上げている「絵師こなつのトレパク冤罪騒動」は2022年3月~5月にかけて5ch内で盛り上がっていた話題です。
冒頭でも説明したように絵師「こなつ」が「トレパクをしていたわけではない」ということを前提に話の流れを読んでいってください。
ちなみにトレパクとは「トレース(写し書き)」と「パクリ(盗作)」を組み合わせたネット上の造語です。
この騒動は絵師「こなつ」に対して第三者が「あなたの作品はトレパクではないのか?」とDMを送ったことが始まりとされていますが、まずは騒動に関わった登場人物たちからご紹介していきましょう。
絵師「こなつ」トレパク冤罪騒動の登場人物
5chで盛り上がったトレパク冤罪騒動の登場人物は以下の通りです。
- こなつ:トレパクをしたのでは?と疑惑を掛けられた絵師
- A:作品をトレースされた側といわれる絵師、のちに「汗@SIN_CHIN_TAISHA」と判明
- X:こなつとAに対してDMを送り騒動を煽った黒幕、のちに同じような絵師「ZUKI」と判明
- ファンネル:絵師のファンや信者を総称したスラング(元ネタはガンダム)
- 5ch民:騒動を面白がる人たち、しかしその中の特定班たちが黒幕の炙り出しに成功する
この騒動の主な登場人物は「こなつ」「A(=汗)」「X(=ZUKI)」の3人です。
ファンネルとは本来「ガンダムに登場する遠隔攻撃用の兵器」のことを指しますが、絵師などのファンや信者が他の絵師を攻撃する様子からスラングとして使われています。
ちなみに今回の騒動は5ch民が積極的に燃料を投下したわけではなく、「A」のファンネルや「X」自体が事を大きくしていった印象があります。
それでは登場人物の説明が終わったところで、さっそくトレパク冤罪騒動の流れを見ていきましょう。
絵師「こなつ」トレパク冤罪騒動の流れ
まずは大まかな概要から説明していきます。
- 2022年3月下旬に「こなつ」に対して「X」からトレパク疑惑のDMが送られてくる
- 「こなつ」はトレパクをしていないと反論したものの、その後「X」とは連絡が取れなくなる
- いくつかの同人サークルが「こなつ」へのフォローを取りやめ、さらにアカウントのブロックなどをしていることが判明
- 疑惑として持ち出された作品は「A」のものだったので、「こなつ」は「A」に連絡をして事の経緯を説明
- 「こなつ」は「A」に対して「不快な思いをさせていたら申し訳ない」という旨を伝え、Twitter内でも双方のファンに対して経緯説明と謝罪を公開する
- 「A」はTwitterを鍵付きアカウントに変更し、その中で自分の気持ちを表明した模様
- 「こなつ」はトレパクをおこなっていたわけではないものの、すでに販売予約が開始されている作品に対して返金に応じることを説明
- 騒動を知った「こなつ」や「A」のファンネルたちがお互いに対して凸する事態になる
- 「X」からトレパク疑惑を出されて1ヶ月ほど経過したときに「こなつ」が騒動の経緯をnoteやTwitterで報告、同人誌界隈でバズる
- 5ch民たちが騒動をかぎつけて黒幕探しを始める
- 当初は「A」=「X」ではないか?という推測が出ていたものの、特定班の活躍により「X」は別の絵師「ZUKI」であることが判明
- 「ZUKI」は本人アカウントで謝罪、今後は創作活動を辞めることを宣言
- 「A」=「汗@SIN_CHIN_TAISHA」に関しては鍵アカウントのまま沈黙中
こちらがトレパク冤罪騒動の大まかな流れとなりますが、注目したいのは「こなつ」「A」「X」のパワーバランスです。
「こなつ」はアマチュアの同人作家・絵師として活動をおこなっていたのですが、当時のフォロワー数は2000人くらいだったとされています。
(騒動が起きてから5000人~6000人くらいに増えて、今では騒動をきっかけにフォロワー数1万人に上昇)
対して「A」=「汗@SIN_CHIN_TAISHA」はプロとして活動予定の絵師ということもあり、フォロワー数は当時2万人前後でした。
「A」は規模の大きなサークルに所属していたこともあり、5ch内では「大手」vs「アマチュア」という対立構造が注目を集める要因になったと考えられます。
ちなみに後々身バレする「X」ですが、こちらも「ZUKI」という名義で活動する絵師でフォロワー数は1万人前後でした。
(現在は引退宣言をしているものの騒動をきっかけにフォロワー数が2万人近くにまで上昇)
URL:https://twitter.com/ygskknt/status/1508136062425571328
また、この騒動で5ch民たちが評価したのは「こなつ」の対応力です。
「こなつ」は一方的にトレパク疑惑を吹っかけられたにも関わらず、「A」やファンに対して真摯的な対応を見せています。
対して「A」や「X」は簡単な謝罪を身内だけに発信して終わり、その後は何のフォローもありません。
URL:https://pbs.twimg.com/media/FP-u06OaUAYaJUB?format=jpg&name=large
ちなみにこちらは騒動の発端となった作品のトレース検証画像ですが、素人目には「まぁ似ているのかなぁ」といったレベルです。
そもそも同じ作品の同じキャラクターを描いている以上「顔が似通ってくるのは当然のことでは?」という疑問もありますが、同人誌業界ではトレパクがご法度ということで今回の件も注目を集めたようです。
URL:https://twitter.com/ygskknt/status/1508136062425571328/photo/3
なお、こちらは「X」が「こなつ」に送ったとされるトレパク疑惑の画像ですが、これを見ても正直「同じキャラ描いたら同じような線とか角度になるんじゃないの?」という先ほどと同じ感想しか出てきません。
ただ、絵に詳しい人間からすると「むしろ全然似てないからイチャモンに近い」といった意見もあるようです。
URL:https://nova.5ch.net/test/read.cgi/livegalileo/1651093192/
5ch内では早い段階から「こなつ」は悪質なクレーマーやメンヘラに目を付けられた側、「A」や「X」の方が「タチが悪い」といった風潮になっていました。
さらに、そもそも「こなつ」の絵は「A」の作品よりも前に描いたもの、という事実が分かってきたことで5ch内では黒幕探しが加速していったようです。
絵師「こなつ」トレパク冤罪騒動の結末
「こなつ」のトレパク冤罪騒動が5ch内でも話題になると、今度は5ch民から「X」という黒幕探しが始まりました。
そして、その過程で分かってきた真実に近い流れというのが以下となります。
- 「X」はTwitterのタイムラインに流れてきた「こなつ」の絵が気に入らず、今回の騒動を企てる
- 虚言癖がありメンヘラ気質な「A」(おそらくXとAは顔見知り)にトレース画像を送る
- 「こなつ」に対しても同様のDMを送る
- 「こなつ」と「A」がやり合う姿を楽しむ
- ファンネル同士が激しくやり合う中、複垢や匿名IDでTwitterや5chに書き込みをおこなう
- 「こなつ」が告発ツイートを出して騒動が明るみになる
- 「A」が鍵アカウントにするも商業デビュー用のアカウントが特定される
- 5ch内で「X」の特定が進む
- 「X」の複垢と本垢が似ていることから「X」=「ZUKI」ではないか?と5ch内で噂される
- 完全な特定をされる前に「ZUKI」自ら謝罪文を公開、過去の不都合なツイートは消しているが引用などで批判が殺到する
URL:https://bbs.animanch.com/board/594864/
「ZUKI」というのは「こなつ」や「汗@SIN_CHIN_TAISHA」(A)と同じ絵師のようです。
簡単に言えばある程度業界内で力を持っていた「ZUKI」が新しく出てきた「こなつ」に対していやがらせをしたかった、という内容になります。
そのいやがらせのために同じ業界内でメンヘラ気質として知られていた「汗@SIN_CHIN_TAISHA」を利用したわけですが、「ZUKI」は結果として「汗@SIN_CHIN_TAISHA」の信頼なども貶めたことになるわけです。
URL:https://twitter.com/SIN_CHIN_TAISHA
なお、こちらは「汗@SIN_CHIN_TAISHA」のTwitterアカウント画面です。
ご覧のように騒動からは一貫して鍵アカウントのままにしています。
商業デビューの予定がどうなったかは分かりませんが、業界内では厄介な人物として知れ渡ることになったかと思います。
URL:https://twitter.com/skzkzuzu/status/1521693547963236353
そしてこちらが身元バレした後の「ZUKI」の謝罪ツイートとなりますが、ご覧のようにウソをついていたことを認め、一連の流れに対する謝罪をおこなっています。
とは言え、その内容のほとんどが「言い訳」のようなものであり、これに対してTwitter上では批判の声が多く見られる結果となりました。
謝罪ツイートを読んだTwitter民の反応
- すごーい!検索よけに画像使ってるし、「この度の件」とぼかしてまだ逃げるつもり満々だなぁ。
- 二次創作しませんじゃなくて賠償しますが先と違うんかな
オタ活動しません宣言がなんになるんやろ - この人のでっち上げ検証画像送りつけもやばいけど、やってることが幼稚すぎて本来なら鼻で笑えるレベルの話なんだよな
本当にやばいのはそんな幼稚なでっち上げを間に受けた上に、有る事無い事広めまくって被害者を徹底的に貶めようとした汗さんの方だと思う - A氏が自作自演を疑われている間もだんまりで、某掲示板で冤罪被害者を貶めるような投稿を続けていらっしゃったんですよね。垢バレした途端にpixivやTwitterの投稿を全て削除して潔く認めたような謝罪文を掲載。卑劣すぎませんか。
- 言っちゃ悪いけどガチで卑怯で笑った。アレだけ界隈ごと崖に追いやって二人を矢面に立たせて、事態が収束した頃に言い逃げだけしておこうってことだよね。二次創作活動しないって言うけど証明もできない償い行為をもって償いのフリするのも卑怯。
引用:https://twitter.com/skzkzuzu/status/1521499306166997001/retweets/with_comments
色々と調べましたが「ZUKI」を擁護する声はほぼゼロの状態でした。
中にはより強い嫌悪感を示すツイートもたくさんありましたが、興味がある方は直接確認してみてください。
ここまで「こなつのトレパク冤罪騒動」に関する流れや結末をご紹介してきました。
最終的には「こなつ」の大勝利、黒幕の「ZUKI」は身勝手な引退宣言と謝罪だけをして逃亡という流れになっています。
正直、巻き込まれた「汗@SIN_CHIN_TAISHA」に関しては同情の余地があるものの、騒動の最中に鍵アカウントにしてファンネルの攻撃を容認していた部分は今後の活動に悪影響を与えるかと思います。
まとめ
5chで話題となった「絵師こなつのトレパク冤罪騒動」をまとめてご覧いただきました。
本文で解説したように「ZUKI」という絵師が新人の「こなつ」を気に入らず、「汗@SIN_CHIN_TAISHA」を利用してトレパク疑惑を吹っかけたというのが事の経緯となっています。
本人は身元バレしないと思ってやった行為だと思いますが、Twitterや5chに余計なことを書きこめばいつかは特定されることを「ZUKI」は身をもって教えてくれました。
なお、今後の展開に興味がある方は5chのトレパク騒動スレッドや「こなつ」のTwitterをチェックしてみてください。