こんにちは、管理人のけいすけです。
「ハンゲーム」は古参のオンラインゲームサイトですが、ゲームの交流用から始まったサブコンテンツである掲示板が巨大化し、もはや巨大掲示板と呼べるレベルになっています。
バルス東京としても見過ごせないコミュニティです。
今回は、ハンゲーム掲示板の使い方は?運営者はだれ?というテーマでハンゲームを深掘りしていきます。
古参のサイトであるがゆえに利用者も固定化されている傾向があります。改めて外部から覗いてみましょう。
ゲームファンにも掲示板ファンにもお楽しみいただける内容となっていますので、ぜひお読みください。
ハンゲームってどんなサイト?
ハンゲームは2000年に日本向けのサービスを開始したオンラインゲームサイトです。
ハンゲームは韓国のオンラインゲームサイト
ハンゲームの本部は韓国にあり、別に日本法人を設立して日本向けのサービスを提供しています。
韓国はIT分野においては日本よりも先進国といえ、各種ネットサービスを提供しているネイバーや、ゲーム会社のガンホー、大手SNSのLINEなども韓国発祥の企業です。
ソフトバンクの孫正義氏もルーツが韓国にあり、孫氏の親類縁者からも日本のIT企業やゲーム会社の設立者・中心人物を多く輩出しています。
ネイバーについては、一時期はハンゲームのアカウントで一部のサービスが利用できる連携措置が取られていた時期もありました。
スマホゲーム以前から存在
現在ではゲームと言えばスマホ用のゲームか、プレイステーション・ニンテンドースイッチといった専用機で遊ぶかの二択が考えられます。
しかし、日本でハンゲームが発足した2000年頃には、携帯電話のスペックが低く限定的なゲームしか配信できなかったのに対し、パソコンがゲーム専用機の性能を凌駕していたことで「パソコンで遊ぶゲーム」が一大ジャンルを作り上げていました。
Windows・Macintosh向けソフトとしてパッケージ化されていたゲームも多数存在していましたが、インターネットブラウザ上で作動する「ブラウザゲーム」も多数開発されました。
初期のハンゲームが得意としていたサービスが、このブラウザゲームです。
ソフトウェア型のゲームにはインストール作業の煩雑さがあり、人気のオンラインゲームや心惹かれるギャルゲーでもない限りは購入されず、そもそもパソコンに明るいオタク系の人種に客層が限定されていました。
一方でブラウザゲームは、ブラウザ上のクリック一つで遊びたいゲームにアクセス・プレイ開始できるという便利さから、オタク系以外の客層をパソコンゲームに取り込む土壌を作り上げていきました。
このようなブラウザ上の各種コンテンツからゲーム(とその課金要素)に誘導していくというビジネスモデルはmixiなどのSNSが取り入れてゆき、一方でハンゲームもコミュニティ要素を強化していったことで、SNSとゲームサイトの境界は次第に曖昧になっていきました。
現在でもスマホ向けSNS大手のLINE内にゲームサービスが存在するなど、この傾向は脈々と受け継がれています。
有名なゲームタイトル
ハンゲームでは簡単なテーブルゲーム・カードゲームから本格的なオンラインゲームまで様々なゲームタイトルを提供しています。
ハンゲームの自社開発の中で有名なものは、
- アラド戦記
- ドラゴンネストR
- チョコットランド
などのMMORPG(オンラインRPG)が挙げられます。
- パチスロDX
- パチンコDX
などのパチンコゲームや、
- 麻雀
- 囲碁
- 将棋
- 花札
などの伝統的なゲームのオンライン対戦も楽しめます。
- ファンタシースターオンライン2
- 大航海時代V
- 戦国IXA
などの他社タイトルの代理店の一面もあり、
- 魁!!男塾~連合大闘争編~
- ロードス島戦記オンライン
- ゲゲゲの鬼太郎 妖怪横丁
といった漫画・小説などのキャラクターものも存在します。
セキュリティ・ゲーム内通貨の問題
俗にいうゲーム課金については「ハンコイン」と呼ばれるカジノやゲームセンターのコインのような電子通貨を購入し、それを課金に使用していくというシステムを採用しています。
ハンコインは自費で購入するほか、運営者からプレゼントや景品として受け取ったり、商品券として他者と授受するなどの方法で自分のアカウントに振り込みます。
このハンコインがアカウントのハッキングによって盗まれる(他のアカウントに送信されてしまう)といったトラブルが発生したことで、2017年よりシマンテック社によるトークン方式のログイン認証が採用されました。
トークンはユーザーごとの任意ではあるものの、無料で利用できることから、ハンコインに課金を行っている多くのユーザーが利用していると言われています。
また、他人に譲渡できるという仕様から、ハンコインの現金売買(RMT=リアルマネートレード)のトラブルが以前から存在しています。
RMTに対しては、ハンゲームは厳しい処罰(アカウントの停止措置など)を行っています。
ハンゲームの日本での運営者はだれ?
ハンゲームの日本での運営者は、2019年にサービス名を「ハンゲ」に改称したのと時期を同じくして、cocone fukuoka株式会社を名乗っています。
運営会社はネイバー・LINEとの合併・分社を経て数回の改称を行っています。
- 2000年 ハンゲームジャパン株式会社
- 2003年 NHN Japan株式会社(ネイバーと合併)
- 2013年 NHN PlayArt株式会社(ゲーム部門を分社しLINEが独立)
- 2015年 PlayArt Fukuoka株式会社(ハンゲーム部門をNHN ハンゲーム株式会社から譲渡される)
- 2019年 cocone fukuoka株式会社
2015年の事業譲渡までは合併・分社の繰り返しはあったものの創設時の流れを汲んでおり、それ以降はPlayArt Fukuoka系統の管轄になってはいますが、PlayArt Fukuokaも元はNHN Japanの子会社であった為、同一のグループ内で付いたり離れたりを繰り返している格好です。
元のNHN Japanについては、現在は漫画配信やスマホ向けゲームの事業を行っています。
ハンゲームの運営は、日本テレビの24時間テレビの募金に協力する(アバターを使ったインターネット上の募金活動)などの事業の拡大を行っていきました。
一方で2007年には他社サービスと類似したデザインのアバターアイテムを販売する問題が起き、「重要なお知らせ」で謝罪し、アバターの交換・返金が発生するというトラブルを起こしています。
また、サポート対応へのユーザー満足度が低いことで有名であり、ハンゲーム内部の人間が自ら問い合わせを行うという覆面調査を行った結果、実際に「問題がある」と認めるコメントを出しています。
ハンゲーム掲示板の使い方は?
ハンゲーム掲示板は、ハンゲームのアカウントを利用しているユーザー同士のコミュニティです。
ハンゲームに入会までする客層が限られていることから巨大掲示板ほどの賑わいはありませんが、個々のユーザーの投稿熱は強い為、濃厚なコミュニケーションが取られています。
ハンゲームの様々なコミュニティ
ハンゲームのトップページからは、
- ゲーム
- アバター
- コミュニティ
- お知らせ
という4大コンテンツへのリンクが張られており、コミュニティもハンゲームを構成する大きな要素という位置づけになっています。
コミュニティには掲示板以外のコンテンツも多数存在します。
- ブログ
- チャット
- サークルHG
- 掲示板
- イマピコ
- 友だち広場
ブログはハンゲームにログインしていない状態でも閲覧でき、インターネットに全体公開されている一般的なブログとして利用できます。
しかし、ブログのレイアウトはハンゲーム本体に引っ張られたものになっていてお世辞にも見やすいとは言い難く、ユーザーが更新する内容もゲームやアバターを使った内輪ネタが多い事から、あくまでハンゲーム内での交流用という雰囲気が強いです。
サークルHGとはゲームタイトル別・プレイスタイル別のサークルを作成できる機能で、複数ユーザーが集まっての交流が可能な場です。
友だち広場は、サークルHGがグループ交流の場であるのに対して、一対一の友だち(フレンド)を募集する場になっています。
イマピコは名称だけでは内容が想像しづらいですが、Twitterライクな一言メッセージを投稿するコミュニティです。
これらのコミュニティツールは、ゲーム目的のユーザーを交流の楽しさで繋ぎ留める、またはその逆の人の流れ(仲のいいフレンドが勧めるゲームを遊んでみるなど)でゲーム課金の安定化・売上を伸ばすという相乗効果を狙った形式になります。
ハンゲーム掲示板の使い方
ハンゲーム掲示板はハンゲームにログインしていない状態でも閲覧できますが、投稿にはアカウントの作成・ログインが必要です。
また、ログインした状態では、特定の掲示板をブックマークする「マイ掲示板」をはじめ、フレンドのブログやイマピコのみをピックアップして表示するといったSNS要素を利用できます。
ハンゲーム掲示板の総合トップは、内容問わずの最新投稿が一覧表示されるごった煮状態になっています。
行き着けの掲示板以外の情報収集では、カテゴリーで絞り込むことになります。
- 年齢別
- 雑談
- 練習用
- ハンゲ
- アバター交換
- アバター
年齢別で最も投稿数が多いのは「10代」ですが、未成年の出会いの問題もあるのか、現在は書き込み禁止になっており、閲覧のみ可能な状態になっています。
年齢別や雑談系で共通する要素として、一見すると勢いがありそうな板も、特定の人物がいくつも新規投稿やレスを繰り返しているケースが多いです。
また、時々入る別のユーザーのレスも「またお前か」「〇〇という奴」といった内容が多く、連投厨はそれぞれの掲示板で名物となっているようです。
パソコンゲームのサイトの掲示板らしく、「パソコン/インターネット」全般の質問カテゴリーも存在しており、これや「教えてハンゲ」などの質疑応答のカテゴリーにはまともな住人が多く、共助コミュニティとしての役割を果たしています。
若年層を狙う出会い厨の問題
ハンゲーム創設当時の2000年頃は、他のSNSが招待制を採用した「成人のコミュニティ」だったのに対し、ハンゲームはゲーム目的で集まってくる10代が多いサイトでした。
そういった事情から、若年層との出会いを目的にした悪い大人たちも押し寄せてきて、オフ会やデートに誘い出して未成年に手を出すといった問題が横行しました。
ハンゲームの運営者は早い時期からオフ会を推奨しない姿勢を見せていましたが、近年では言葉巧みに裸の写真や動画を送らせるといったネット上で完結する犯罪も増えており、それらの防止策も考えていかなくてはなりません。
一方で、そういった出会い厨に大人(男女問わず)が未成年を装って近づき、その言動の一部始終をネットに晒すという仕置人も現れました。
そういった晒しは、当時はYouTubeよりも勢いのあったニコニコ動画が公開の場として利用され、現在でも「ハンゲーム 出会い厨」のキーワード検索ではニコニコ動画が多くヒットします。
また、ハンゲームが大人同士の不倫の連絡用に利用された事例もみられますが、これはハンゲームよりも当人の問題でしょう。
ハンゲームの創設から20年近くが経った現在では、ゲームの主流はより手軽なスマホアプリに移っており、ハンゲームの若年層ユーザーの新規参入は特定タイトルを目的にした熱心なゲーマー以外はほとんど増加していないと考えられます。
長年ハンゲームを利用しているユーザーは高齢化していると考えられるため、結果的に未成年を巡るトラブルは減少傾向にあるようです。
まとめ
ハンゲーム掲示板の使い方は?運営者はだれ?についてまとめました。
創設は5ちゃんと同時期であるものの、技術革新や流行り廃りの激しいゲーム業界においてはオワコン化のスピードも急速であるようです。そこら辺は内容勝負の巨大掲示板との違いが明確になっています。
ゆえに現在も利用している古参ユーザー層は円熟しており、掲示板の交流なども独特のコミュニティとなっているようです。
簡単なゲームのネット対戦なら新参者でも楽しめますので、試しに覗いてみるのも良さそうです。