この記事では「はてブ」における削除依頼方法について詳しい解説をおこなっています。
削除して欲しいコメントやブログがあった場合に
- 「どういった手順を取ればいいのか?」
- 「どんな内容であれば削除対象になるのか?」
といったことを参考にしていってください。
ちなみに「はてブ」というと、「はてなブックマーク」と「はてなブログ」の2つの意味が出てきますが、こちらで紹介しているのは主に「はてなブログ」にて問題が起きたときの対処法です。
また、「はてなブックマーク」のコメント欄に悪質な書き込みが多く寄せられるケースについても触れています。
「はてなブックマーク」と「はてなブログ」は、どちらもネットユーザーにとって身近なウェブサービスです。
はてなブックマークをブラウザのお気に入り機能の代わりに使う人も多いでしょうし、はてなブログで趣味のブログを書いているといった人も多いかと思います。
そんな身近なウェブサービスだからこそ色々と問題が起きたりするのも事実です。
この記事では「はてブ」で何かしらのトラブルが発生した際の「削除依頼方法」について詳しく解説していきます。
「はてブ」を利用していて困ったことが起きた場合には、ぜひこちらの内容を参考にしてみてください。
「はてブ)」とは?削除依頼はできる?
それではまず「はてブ」に関する基本的な概要から見ていきましょう。
なお、「はてブ」は本来「はてなブックマーク」という機能のことを指しますが、この記事では「はてなブログサービス」と見分けを付けるため、それぞれを
- 「はてなブックマーク」
- 「はてなブログ」
と表記統一しています。
はてブの基本概要
「はてブ」とは「株式会社はてな」が提供するウェブサービスの俗称です。
もともとは先に、オンライン上でお気に入りのサイトやニュース記事をブックマークしておける「はてなブックマーク」がリリースされ、その後2013年から「はてなブログ」のサービスが開始されました。
「はてなブックマーク」の特徴は、ブックマークを登録する際に一言コメントが書き込める点です。
また、登録するサイトやブログに対して星の数で評価を下すことも出来ます。
そのため、同じような記事を探している方からすると「見るだけの価値があるサイト・ブログなのか?」というのが一目で分かるようになっているところも特徴的な部分です。
そして、「はてなブログ」ではこの「はてなブックマーク」が標準搭載されていて、ブックマークをした人の評価やコメントが見やすく表示されています。
こうした部分がほかのブログサービス業者と異なる点なのですが、実は「はてなブックマーク」があることによってブログが炎上したり、誹謗中傷が拡散されたりするケースも多いのです。
次に、こうした「はてブ」のサービス全体でどういった誹謗中傷や炎上案件があるのか?という点について解説をおこなっていきます。
はてブでの主な誹謗中傷や炎上内容
まず、「はてなブックマーク」で被害を受けるパターンですが、これはコメント欄に誹謗中傷を書かれるケースが圧倒的に多いです。
本来であればどういった内容の記事なのか?読んで良かったかどうか?を書くための場所なのですが、ヤフコメや2chのような使われ方をしてしまうことが度々あります。
そして、「はてなブログ」では第三者を貶めるような内容の記事がアップされることや、お店への営業妨害とも取れる口コミが掲載されることがあるわけですね。
どちらにしても悪意のあるコメントを向けられた側としては精神的なダメージや実害に繋がることが考えられますので放ってはおけません。
誹謗中傷や悪い口コミを書かれた側は、それが事実無根であれば「株式会社はてな」に対して削除依頼を出すことが可能です。
はてブには削除依頼ができる
「はてブ」全体のサービスを提供しているのは「株式会社はてな」です。
そのため、削除依頼を出す相手は同社ということになります。
もちろん自分が「はてなブックマーク」の機能で残したコメントは自分で消すことが可能ですが、他者が書き込んだコメントや他者のブログ内容に関しては運営元に頼るしか方法がありません。
なお、「はてなブックマーク」も「はてなブログ」も正当な理由が認められればコメントや記事を丸ごと削除することが可能です。
仮にひどい誹謗中傷を受けている場合やブログ内にてお店を貶されるような記事が書かれている場合には、必要な証拠を集めて「株式会社はてな」まで削除依頼の申し立てをおこなってください。
しかし、大半の人は「削除依頼なんて初めてだからやり方が分からない…」と困っていると思います。
そこで、次の項目では削除依頼の具体的な方法と流れを詳しくまとめました。
はてブ(はてなブログ・はてなブックマーク)への削除依頼方法は?
「はてブ」に関連した問題で多いのは、やはり「はてなブログ」での誹謗中傷や悪質な口コミといったものです。
そこで、まずは「はてなブログ」が原因で被害を受けた際の削除依頼方法について見ていきたいと思います。
はてなブログの削除依頼方法「株式会社はてな」へ直接申し立てをおこなう
「はてなブログ」上で誹謗中傷や行き過ぎた悪い口コミを見つけた場合には、運営会社である株式会社はてなまで削除依頼の申し立てをおこないます。
なお、申し立ての方法として認められているのは以下の3つです。
- 文書郵送
- 電子メール
- FAX
被害を受けた側は、上記いずれかの方法で該当するコメントやブログを削除してもらうよう株式会社はてなに依頼することになります。
このとき、文書やメールに記載するべき情報についてもまとめてありますのでご覧ください。
- 氏名
- 住所
- 連絡先
- 侵害された権利に関する各情報
-掲載されているURL
-掲載されている情報
-侵害されたとする権利
-権利が侵害されたとする理由 - 著作権侵害の場合には以下項目も記入
-申立者が著作権者、あるいはその代理人である事が確認できる資料
-権利侵害を確認可能な方法
-著作権等の保護期間が経過していることを窺わせる事情が存在する場合は、保護期間内である事を裏付ける証拠
-申立者が発信者に対して権利許諾をしていない旨の記述 - 送信防止措置を希望する意思表示
- 発信者への氏名開示の可否
- 申立内容の公開の可否
これらの情報を整理して文章化し、株式会社はてなまで送付すれば申し立ては完了します。
あとは運営元による調査が進み、削除依頼が妥当なものと判断されれば記事の削除などがおこなわれるということです。
一見すると難しそうに見えますが、テンプレートに沿って削除依頼内容を記入して送付するだけですので簡単です。
この作業だけであれば弁護士を雇わなくても自分で対処できると言えるでしょう。
ちなみに削除が認められるかどうかは「はてブの利用規約」によるところが大きいです。
利用規約違反が明らかであれば削除対象となる可能性が高いので、あらかじめその点についても確認をしておいてください。
はてなブログに関する削除依頼は利用規約をしっかりと確認する
「はてブ」のサービスを使う際は、「利用規約」を守っていないと記事どころかブログ自体が削除対象となります。
そのため、誹謗中傷を受けた側としては相手がこの利用規約に抵触していないかをチェックすることが大事なわけです。
ちなみにネット上の紛争で相手を訴える際、よく使われる規約内容を下記にまとめましたので参考にしてみてください。
- 著作権、特許権等の知的財産権を侵害する行為
- プライバシーを侵害する行為
- 名誉毀損行為、侮辱行為や他者の業務妨害となる行為
- 犯罪予告、犯罪の指南等、犯罪を引き起こすおそれのある行為
- 人種、民族、信条、性別、社会的身分、居住場所、身体的特徴、病歴、教育、財産及び収入等を根拠にする差別的表現行為
- 迷惑行為、嫌がらせ行為、誹謗中傷行為、正当な権利なく他者に精神的被害・経済的被害を与える行為
- 他者になりすましてサービスを利用、情報を改ざんする行為
こうした禁止項目に該当する行為がブログ上でおこなわれていれば、高い確率で削除依頼が認められると言えます。
また、中には裁判まで持っていって勝てるケースもありますので、ぜひ参考までに覚えておいてください。
ということで、ここまでの流れをおさらいしておきましょう。
- 誹謗中傷・悪質なコメントを見つけたら「利用規約」に抵触していないかを確認
- 記事の削除依頼が正当である理由が見つけられたら、株式会社はてなまで申し立てをおこなう
- 申し立ては「文章郵送・電子メール・FAX」のみ有効
- 必要事項を記入したものを送付
- 株式会社はてなの判断を待つ
先ほども言いましたが、難しいことはありませんのでぜひ泣き寝入りせずに自身で対応を頑張ってみてください。
もちろん弁護士を代理人にして申し立てをおこなうことも可能です。
ということで、次に「はてなブックマーク」のコメントで嫌がらせなどを受けた際の対処法を見ていきたいと思います。
はてなブックマークコメントの削除依頼方法と手順
「はてなブックマーク」のコメント欄に誹謗中傷などを書き込まれた際は、以下の手順に従って削除依頼を出します。
- はてなブックマークのコメント右上にあるタブから「通報する」をクリック
- 通報する理由を選択
- 「報告を送信する」ボタンをクリック
こちらは「はてなブックマーク」の削除ガイドラインに沿ったやり方ですが、特に難しいこともないので誰でもすぐに出来るようになっています。
なお、通報内容には以下のような項目がありますので、該当するものを選択してください。
- スパム行為:機械的に無意味なコメントが投稿されている場合など、単純な迷惑行為
- 自身に対する誹謗中傷・嫌がらせ:他のユーザーに対して迷惑となる行為、社会的評価を低下させる行為
- 犯罪予告:犯罪の予告をほのめかすような行為
- 差別、侮辱を目的とした利用:民族・人種・男女差別にあたる行為
- その他:上記以外に「利用規約」に違反すると思われるもの
通報したあとは株式会社はてな側の判断を待つこととなりますが、仮にこの通報だけでは削除がされなかった場合は先ほど同様に削除依頼の申し立てをおこなってください。
なお、こうした自身でおこなえる削除依頼方法をおこなって効果がなかった場合は、弁護士に頼るというのもひとつの手です。
はてブへ削除依頼しても認めらなかった…「そんなときは弁護士へ相談」
自身で「はてブ」に対して削除依頼をしてみたもののどれも認められなかった…という場合は弁護士に頼るのが効果的です。
やはり個人で異議を申し立てるより、弁護士を介して訴えを起こした方が相手側も問題を軽視することが出来なくなります。
また、「はてなブログ」や「はてなブックマーク」に書き込まれた誹謗中傷により実害(営業利益の損失、職を失う、精神的なダメージによる休職、風評被害による業績の悪化など)が出ているのであれば、損害賠償請求をおこなうべきです。
記事やコメントを消したからといって発生してしまった実害は補填されません。
そのため、ブログ記事やコメントを書いた相手を特定して裁判まで持っていきたいという場合はぜひ弁護士に依頼をするようにしましょう。
最近では、ネット上での誹謗中傷や悪質なコメントに起因した裁判も増えてきています。
また、裁判まで持ち込めれば被害に遭った方が勝訴する可能性も高いので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
総括
「はてなブックマーク」や「はてなブログ」に対しての削除依頼方法についてご紹介してきました。
どちらのサービスにおいても削除依頼を申し立てる相手は運営元である「株式会社はてな」となりますので覚えておいてください。
削除依頼は個人でもおこなえますが、本格的に訴訟を起こすなら弁護士に依頼するのもベターな選択肢です。
ぜひ、そういった部分も参考にしてもらえればと思います。