こんにちは、管理人のけいすけです。
日本国内で最大級のポータルサイト「Yahoo! Japan」のコンテンツであるyahoo知恵袋は良くも悪くも有名です。
入口が目立たないのですが、実態は多数のカテゴリーと秒単位で新規投稿が増え続ける一大コミュニティです。
5ちゃんねるの住人としても無視できないyahoo知恵袋と、yahoo知恵袋で燦然と輝く「カテゴリーマスター」という存在について見ていきましょう。
含みを持たせたまま神様は去っていきました。気になります。
yahoo知恵袋とは?カテゴリーマスターになるには?について調べていきます。
yahoo知恵袋を知ることで5ちゃんやSNSなどもより楽しめますので、全てのインターネットユーザーに呼んで欲しい記事となっています。
yahoo知恵袋ってどんなサイト?
yahoo知恵袋は日本国内で最大級のポータルサイト「Yahoo! Japan」のコンテンツの一つで、電子掲示板上でユーザー同士が質疑応答をするコミュニティです。
知識を共有し、新たな知恵を生み出す共同体を表す「ナレッジコミュニティ」という大ジャンルに属しているとされていますが、実態はもう少しラフなものでしょう。
yahooにかなり古くからあるコンテンツ
yahoo知恵袋は2004年4月にベータ版のリリースが行われている古参のインターネットコミュニティです。
他のネット掲示板が複数人による議論型のコミュニティであるのに対し、yahoo知恵袋は親投稿の質問に対し回答者が返信してゆくという「1対多」という形式が独自性を持っています。
投稿者同士の議論の白熱・罵り合いといった炎上はあまり見られない反面、一部の質問者や回答者が明らかに非常識である場合などには批判の的になることがあります。
他の電子掲示板と同様の形式としては、yahoo内にはかつて「yahoo掲示板」というコンテンツがありました。
こちらは5ちゃんねる等の隆盛に対してインターフェイスが使いづらい(1投稿ごとにページが分かれている)などの旧態依然としたシステム面の問題もあり、2003年にサービスを終了しました。
yahoo掲示板の一部システムは、yahooファイナンスの掲示板(相場・業界・個々の会社ごとの掲示板)として継続しています。
また、yahoo知恵袋は表示・投稿に特化したスマホアプリの提供も行っています。
もちろんスマホのブラウザで表示・利用することも可能ですが、yahoo知恵袋のヘビーユーザーであればスマホアプリの方が便利でしょう。
スマホ以前の携帯電話(ガラケー・フィーチャーフォン)向けの「モバイル版」も2006年から提供されていましたが、ガラケーの衰退に伴って2016年にサービス終了しています。
yahoo知恵袋のカテゴリー
yahoo知恵袋には多数のカテゴリーが存在し、その一つ一つのカテゴリーに無数の質問・回答が日々寄せられています、
- エンターテインメントと趣味
- 暮らしと生活ガイド
- 健康、美容とファッション
- マナー、冠婚葬祭
- 生き方と恋愛、人間関係の悩み
- 子育てと学校
- Yahoo! JAPAN
- インターネット、通信
- スマートデバイス、PC、家電
- コンピュータテクノロジー
- 教養と学問、サイエンス
- ビジネス、経済とお金
- ニュース、政治、国際情勢
- 職業とキャリア
- スポーツ、アウトドア、車
- 地域、旅行、お出かけ
- その他
- おしゃべり、雑談
大分類はこの18カテゴリーで、この下に中分類・小分類がぶらさがっており、中分類・小分類にそれぞれ投稿が可能になっています。
込み入った質問は小分類に投げることでデータベースとして有意義なものになってゆくはずですが、ユーザーの流れとしては人口が多く勢いがある中分類に集中する傾向があります。
中分類・小分類の総計は600以上にのぼります。
大分類のうち「Yahoo! JAPAN」は、yahooの各サービス(ヤフオク・ショッピング・メールなど)の質疑応答を受け付けています。
取引トラブルや障害情報など本来はyahoo側が行うべきユーザー対応を、同じ顧客であるユーザーにやらせるという、運営者のyahooにとってある意味では合理的なコミュニティとなっています。
yahoo知恵袋の住人
yahoo知恵袋には、主に2種類の住人が存在します。
- 質問者
- 回答者
質問者はyahoo知恵袋で質問を投げる側の人間で、回答者はそれに答えてゆく側の人間です。
質問者と回答者は時に入れ替わって「自分の持つ知識を他人と共有する」というのが本来想定されていた姿だと考えられますが、実際には二者は明確に分かれています。
質問者は情報収集をyahoo知恵袋に依存している傾向があり、せっかくスマホやパソコンでネットが使える環境がありながら、少しネット検索すれば分かりそうな課題もyahoo知恵袋で質問します。
いわゆる「ググレカス(googleで検索しろカスが)」という質問が散見されます。
一方で回答者は、そのような質問者に対して精神的に優位に立ち、時に嫌味を交えながら回答するという行為に自尊心を満たしている傾向があります。
もちろん純粋に質問に対して知識を提供している真っ当な回答者も多数存在します。
悩み相談やニュースの感想など雑談系にも利用されており、一問一答形式であるので議論に発展するケースは稀ですが、逆に言えばダラダラ議論が続かず「言いっ放し」が可能なラフなコミュニティであるという見方もできます。
yahoo知恵遅れとは?
yahoo知恵袋に関わっていると目にすることになる、「yahoo知恵遅れ」という蔑称があります。
先ほども触れたとおり、yahoo知恵袋の質問者には「ググレカス」と言われる、少しネット検索をすれば良かったり、義務教育を満了していれば当然知っているはずの知識にも欠けた質問(あるいは物を知らな過ぎて回答を貰っても要領を得ない)が見られます。
一方で回答者も知ったかぶりでいい加減な知識を披露していたり、「自分は分からないですねぇ」といった内容の「じゃあ書き込むなよ」と言いたい、そもそも意味のない回答があったりします。
また、一部の回答者の問題として、知識よりも質問者への嘲笑・嫌味を言う事を主目的にしている陰湿な人間の存在も無視ができない数量にのぼります。
こういった知的レベルの低い質問者・回答者の投稿が、yahoo知恵袋を埋め尽くしているという現状があります。
この地獄のような状況を指して「yahoo知恵遅れ」と呼ばれ、yahoo知恵袋の外部のネット掲示板やSNSでしばしばネタ扱いされます。
一方で運営側もyahoo知恵袋を有意義なデータベースとして扱うことを放棄している向きがあり、投稿ペースの早さもあって「ググレカス」系統の刹那的な質疑応答こそyahoo知恵袋に任せるべきジャンルであるとも考えられます。
「知恵遅れ」という言葉そのものが蔑称である為、リアルの世界では口走らない方が良い言葉の一つです。
コインとは?
質問者が有意義な回答者に対して「コイン」を進呈するという評価制度があります。
コインはユーザーごとに自動的に溜まってゆき、回答の中から最も有意義であった「ベストアンサー」に対して質問者が進呈します。
ですが、このコインにyahoo知恵袋の評価以外の使い道はなく、ただの名誉・ゲーム感覚以上のメリットはありません。
yahoo知恵袋の黎明期には回答者がコイン集めに喜びを見出していた為、「〇〇コインあげます」と明言している質問に人気が集まる傾向がありましたが、コインに使い道がないことが周知された現在ではほとんど見られません。
yahoo知恵袋のカテゴリーマスターになるには
yahoo知恵袋の回答者には「カテゴリーマスター」という称号があります。
回答数が多く、質問者たちからの評価の高い回答者の証です。
カテゴリーマスターとはどんなものか、カテゴリーマスターになる為にはどうしたら良いのかを見ていきましょう。
カテゴリーマスターとは?
yahoo知恵袋には、回答者側で高い評価を得ているユーザーを「活躍中のチエリアン」と呼称、表示しています。
活躍中のチエリアンには2種類が存在します。
- 企業アカウント
- カテゴリマスター
企業アカウントは特定の商品・サービスに回答する存在で、当然のことながら自社製品については一般ユーザーよりも高い知見を持ちます。
カテゴリーマスターは一般ユーザーから選定されます。
カテゴリーマスターは中分類・小分類のカテゴリーごとに選定されますが、一部にはカテゴリマスターを表示していないカテゴリーもあります。
カテゴリマスターは毎週集計されて入れ替わります。
カテゴリーマスターになる方法
カテゴリーマスターは各カテゴリーごとに5人が選定されます。
- ランキング(3名)
- 急上昇(2名)
「ランキング」は、これまでに獲得したベストアンサーの総数で決定します。
総数とはyahoo知恵袋の開設時(もしくは各カテゴリーの新設時)からの集計の為、長年yahoo知恵袋で回答し続けている古参ということになります。
「急上昇」は、月曜日集計の直近2週間のベストアンサー獲得総数で決定します。
これからカテゴリーマスターを目指すには、まずは急上昇から目指し、数年をかけてランキングに昇っていくという手順になるでしょう。
いずれにしても、多くの質問でベストアンサーを受け取れるような得心のいく回答を行っていく事が重要です。
- 得意分野の知識量で勝負する
- 相談系で人の心に響く発言をする
- 大喜利系で上手い事を言う
などのスキルが必要です。
カテゴリーマスターのメリット
yahoo知恵袋のユーザー表示が変わる事のみで、カテゴリーマスターに具体的なメリットは存在しません。
現在はインターネット上の様々な情報発信に報酬が伴うことが当たり前になっていますが、yahoo知恵袋が発足した2000年代のネットは趣味・共助の場という雰囲気が強く、yahoo知恵袋そのものが無償で知識を提供することを前提としたサイトです。
yahoo知恵袋でベストアンサーを取り、カテゴリーマスターになることでの利益はなく、質問者から感謝されることの喜び・質問に答えるゲームという完全な趣味です。
また、yahoo知恵袋のカテゴリーマスターの中から芸能界でデビューしたり、実社会の仕事に繋がったという事例もまず見られませんので、そういった間接的な利益も期待できないでしょう。
yahoo知恵袋の面白い質問・回答
yahoo知恵袋の中でも伝説に残る、面白い質問・回答をご紹介します。
妻が死んだふり
2010年7月17日にkkajunskyという利用者が投稿した質問です。
- 家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
という一文から始まり、妻が毎日死んだふりをしているというもの。
血のりを使ったり、軍服を着て兵士の死体になりきったりと手の込んだ死んだふりをしており、妻の意図が分からない、という夫からの質問です。
ベストアンサーに選ばれたのは「恐らく夫にかまってほしいのではないか。いい奥さんだから仲良くやっていくように。」と、終始ほのぼのとした問答でした。
7月23日には「ほぼ日P」がこの投稿を元に楽曲を作成、初音ミクを使用した動画をニコニコ動画にアップロードし、2011年2月には100万回再生を達成するほどの知名度になりました。
9月8日にはkkajunsky本人がブログを立ち上げ、その後の顛末を記すように。
2011年に漫画化、2018年に映画化もされるなど、他愛ない質問が多くの注目を集めた事例です。
食パンマンの枚数
2004年5月3日に投稿された大喜利質問です。
- 食パンマンの顔は何枚切りなんですか?
これに対するベストアンサーが、
- 何枚切りだろうが、彼は二枚目です。
という、作品中で複数の女性に思いを寄せられているイケメンキャラ・しょくぱんまんになぞらえた名回答が選ばれています。
何枚切りかという核心に全く触れていない所がより酷い答えなのですが、現在でもyahoo知恵袋を代表する問答として検索上位にヒットします。
まとめ
yahoo知恵袋とは?カテゴリーマスターになるには?についてまとめました。
カテゴリーマスターはメリットがない名誉職だということが分かりました。人に感謝されることに喜びを感じるなら、ボランティア的に目指してみても良いかもしれません。
住人たちの意図に関わらず、yahoo知恵袋はネット上でネタを提供し続けているサイトの一つであり、今後も注目していきたい存在です。